起訴前の勾留は通常、最長20日間で、刑事訴訟法は要件の一つに「隠滅すると疑うに足りる相当な理由」を挙げる。だが、実際は抽象的な「隠滅のおそれ」でも認められている、との批判が根強い。
勾留請求却下率はこの10年で上昇したが、それでも昨年で1・6%だ。裁判所は、批判に真摯(しんし)に耳を傾ける必要がある。
起訴後の勾留の在り方も問われている。この段階では捜査が終わり、証拠は保全されている。なのに保釈がなかなか認められないケースが依然として少なくない。
ただ、裁判員裁判事件を中心に裁判所の姿勢に変化が見られる。
審理への支障がなければ、できる限り保釈を認め、弁護人との打ち合わせなど公判の準備を十分できる環境を確保する―。裁判の迅速化という要請に応えるためだ。
こうした運用は裁判員事件以外にも積極的に広げるべきだが、それだけで解決できるだろうか。
刑事司法改革で法務省は来年の通常国会に刑訴法改正案などを提出する方針だ。取り調べの録音・録画(可視化)の義務化などが柱で、法制審議会の答申を受けた。
残念なのは法制審特別部会で勾留と在宅の中間に当たる処分の創設を検討しながら意見がまとまらずに採用が見送られたことだ。
証拠隠滅などのリスクを確実に減らしつつ、身柄を拘束しない仕組みは不可欠だ。国会は立法府としての責任を果たしてほしい。
「勾留」タグアーカイブ
人が逮捕されたり、その後勾留されたり、さらに実名報道されたらどうなるかについて全く想像できない人に何を説明しても無駄でしょう/矢部善朗弁護士
.@jyajyajya43 人が逮捕されたり、その後勾留されたり、さらに実名報道されたらどうなるかについて全く想像できない人に何を説明しても無駄でしょう。バランス論の話なんだから。
— モトケン (@motoken_tw) 2014, 12月 30
裁判所が弁護人・被告人に無理な主張はするな,合理的な主張をしろっていうのであれば,人質司法を止めてからにしてほしい/深澤諭史弁護士
裁判所が弁護人・被告人に無理な主張はするな,合理的な主張をしろっていうのであれば,人質司法を止めてからにしてほしい。
勾留で勤務先を失って人生を破壊され,挙げ句の果てに長期にわたり自由を奪われている人間が,合理的な判断をするのは難しいし,そうさせるのだって簡単ではない。
— 深澤諭史 (@fukazawas) 2014, 12月 16
某同期弁護士は,去年に引き続き,今年も勾留却下(準抗告認容を含む)は2桁を達成とのこと/深澤諭史弁護士
某同期弁護士は,去年に引き続き,今年も勾留却下(準抗告認容を含む)は2桁を達成とのこと…。
やるなぁ…。
— 深澤諭史 (@fukazawas) 2014, 12月 8
同僚弁護士が,またまたまたまた勾留却下をゲットしたとのこと/深澤諭史弁護士
同僚弁護士が,またまたまたまた勾留却下をゲットしたとのこと。
(*・∀・)アイカワラズスゲェ。
— 深澤諭史 (@fukazawas) 2014, 12月 8
被疑者刑事弁護活動において,勾留を「阻止」するには,取り調べへの適切なアドバイスはもちろん,PJへの意見書提出,Jへの面談申し込みが重要/深澤諭史弁護士
被疑者刑事弁護活動において,勾留を「阻止」するには,取り調べへの適切なアドバイスはもちろん,PJへの意見書提出,Jへの面談申し込みが重要。
しっかりと意見を出せば,Jも「勾留却下の方向だが,準抗告は必至なので,準抗告対策で●●をして。協力して欲しい。」など腹を割って話してくれる。
— 深澤諭史 (@fukazawas) 2014, 12月 7
遠隔操作事件の片山さんを支援していた一部の人達は、結局彼の無実を信じて支援していたに過ぎず、手続の不当さに怒っていたわけではないのだろう
遠隔操作事件の片山さんを支援していた一部の人達は、結局彼の無実を信じて支援していたに過ぎず、手続の不当さに怒っていたわけではないのだろう。後から手続を問題にしていたと言っても、結局同じ長期拘留のケースがあっても目を向けようとはしないし、手続そのものを変えようともしない。
— 町村泰貴 (@matimura) 2014, 6月 11
裁判官は、人が身柄を拘束されることの不利益の重大性をほとんど分かっていない。分かっているつもりでも実感できない/矢部善朗弁護士
有罪判決が確定して服役するのは、本人の責任と見ることができるが、確定前に勾留されているのは裁判所と検察官の都合のせいだからな。裁判官は、人が身柄を拘束されることの不利益の重大性をほとんど分かっていない。分かっているつもりでも実感できない。その次に分かっていないのが検事。
— モトケン (@motoken_tw) 2014, 6月 27
前者についてはジャーナリズムの責任も大きい。過失とかそういう法律的な意味ではなく、もっと大きな意味での「責任」です/ジャーナリスト江川紹子
前者についてはジャーナリズムの責任も大きい。過失とかそういう法律的な意味ではなく、もっと大きな意味での「責任」です RT @kotadon 起訴=有罪という認識が社会にあること、勾留を広く認めすぎていることが問題かと。@rikamoran
— Shoko Egawa (@amneris84) 2014, 2月 1
知ってた疑いがあるとして簡単に逮捕・勾留される。知ってたと認定されれば起訴・有罪。/矢部善朗弁護士
知ってた疑いがあるとして簡単に逮捕・勾留される。知ってたと認定されれば起訴・有罪。RT @isozaki_yousuke: …全く「特定秘密」であることを知らないで取材していたならば、「故意」が否定され、教唆罪(そそのかし)に問われることはありません。
— モトケン (@motoken_tw) October 20, 2013