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相次ぐ冤罪・不祥事への反省ナシ! 取り調べ「全事件」可視化を阻止する捜査当局の悪あがき /ジャーナリスト江川紹子

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“Title : 相次ぐ冤罪・不祥事への反省ナシ! 取り調べ「全事件」可視化を阻止する捜査当局の悪あがき /ジャーナリスト江川紹子
“Cats : メディア・マスコミ・ジャーナリスト関係
“Tags : 江川紹子,@amneris84,冤罪,不祥事,反省,取り調べ,可視化,捜査当局,言及予定,Picasaウェブアルバム
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相次ぐ冤罪・不祥事への反省ナシ! 取り調べ「全事件」可視化を阻止する捜査当局の悪あがき http://t.co/V3WWSGezmV @tocanailandさんから

— Shoko Egawa (@amneris84) 2014, 5月 4

今後、ますます高度化、巧妙化する犯罪(特に組織犯罪)に、捜査は対応できなくなり日本の治安は悪化へと向かう可能性が高いでしょう/落合洋司弁護士

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“Title : 今後、ますます高度化、巧妙化する犯罪(特に組織犯罪)に、捜査は対応できなくなり日本の治安は悪化へと向かう可能性が高いでしょう/落合洋司弁護士
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2014-05-02
■[裁判制度]可視化、取調官判断で除外 法務省試案 全過程義務付け 22:29 可視化、取調官判断で除外 法務省試案 全過程義務付けを含むブックマーク 可視化、取調官判断で除外 法務省試案 全過程義務付けのブックマークコメントAdd Star

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140430/trl14043021280009-n1.htm

取り調べ全過程の録音・録画(可視化)を義務付ける一方、取調官の判断で除外できるなど幅広い例外を規定。可視化の対象は「裁判員制度対象事件」(A案)と「A案に加え全事件での検察取り調べ」(B案)を併記した。

通信傍受の対象事件は大幅に拡大され、殺人や放火なども追加。法務省は夏までに議論を取りまとめて来年の通常国会に関連法案を提出したい考えだ。

以前から、本ブログで繰り返し述べていますが、私は、日本の捜査を、従来のような、綿密な取調べやそれに基づく微細に渡る重厚な供述調書に依存する、といったものから、取調べ自体は全面的に可視化しつつ、刑事免責や司法取引、通信傍受や様々な客観証拠の幅広い活用といったことによる立証(それには公判段階以降の大幅な証拠開示も伴う必要があります)へと大きく転換、刷新しなければならないと考えていて、現行の、取調べの全面可視化か否かに偏した議論の在り方には大いに不満を持っています。そのような方向へ進むにあたっては、従来のような令状裁判所の在り方(捜査機関の上に安易に乗っかって令状を垂れ流す)も大きく改められなければならないと考えてもいます。そのような大改革を行わないと、今後、ますます高度化、巧妙化する犯罪(特に組織犯罪)に、捜査は対応できなくなり日本の治安は悪化へと向かう可能性が高いでしょう。

当面どうするかばかりでなく、国家百年の計、といった観点でも、刑事司法の在り方を考えてほしいと思いますが、なかなか難しいでしょうね。

引用:2014-05-02 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

送信者 社会・世相・時代の参考情報/落合洋司弁護士(東京弁護士会)

従来、誤った判断、処理で、この種事件を次々とつぶし被害者、遺族を崖下に突き落とすようなことを繰り返してきた検察庁は、その愚かさ、馬鹿さ加減に思い至って、/落合洋司弁護士

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“Title : 従来、誤った判断、処理で、この種事件を次々とつぶし被害者、遺族を崖下に突き落とすようなことを繰り返してきた検察庁は、その愚かさ、馬鹿さ加減に思い至って、/落合洋司弁護士
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http://jp.wsj.com/article/JJ10647337226611384823618717629523198486689.html

伊東裁判長は「技量などが未熟な者が強い力で投げられ、畳に打ち付けられれば、身体各部に無理な力が加わり、何らかの障害が発生し得ることは十分予見できた」と指摘。「受け身の習得が十分ではない小学生を、技量・体格などに応じた適切な力加減を怠り、投げ技をかけた」と過失を認め、弁護側の無罪主張を退けた。

その上で、「相当数の指導者が、頭部さえ打たなければ重大事故は起きないとの思い込みを前提に指導していたことがうかがわれる」と述べ、柔道指導の現状に警鐘を鳴らした。

以前に、私が担当していた同種事件では、上記の裁判所による認定のような主張を強くしていたのですが(「技量などが未熟な者が強い力で投げられ、畳に打ち付けられれば、身体各部に無理な力が加わり、何らかの障害が発生し得ることは十分予見できた」といった趣旨のことを一生懸命書面で書いていたのが思い出されます)、不起訴になり、検察審査会で不起訴不当の議決が出たものの、再度、不起訴になって、刑事事件としては不発に終わってしまいました(民事事件では勝訴判決が出て確定しましたが)。

柔道技かけ重傷、不起訴は不当 横浜、教諭の再捜査求める

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20091212#1260547369

柔道指導者強制起訴へ 両親「柔道界変わって」

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130308#1362706168

柔道元指導員は無罪主張「技量配慮」 松本事故で初公判

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130802#1375440691

上記の、柔道指導者強制起訴へ 両親「柔道界変わって」、のエントリーでコメントしたように、検察庁の、この種の事件に関する予見可能性についての従来の考え方は、「具体性」を過度に要求しすぎている上、被疑者(行為者)の、傷害発生のメカニズムについての知見が乏しければ具体性を否定するという致命的な誤りを犯していたものでした。それでは、横着で物を知らなければ知らないほど刑事責任が問われないということになってしまいますが、それはおかしいでしょう。柔道事故の危険性は既に以前から指摘されていて多数の死傷者が出ているわけですから、指導をするなら(特に上記のような年少者の指導においては)そういった事情を学んでから指導すべきで、知らずに危険なことをやれば、医師が知っているような細かいメカニズムまでは把握していなくても、刑法上の予見可能性としては十分とすべきであって、上記の長野地裁の判決は、そこを適切に捉えたものという印象を受けます。

従来、誤った判断、処理で、この種事件を次々とつぶし被害者、遺族を崖下に突き落とすようなことを繰り返してきた検察庁は、その愚かさ、馬鹿さ加減に思い至って、今後、適切な過失認定を行うようにすべきだと痛感します。

引用:2014-05-01 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

埋もれた証拠 ~“袴田事件”当事者たちの告白~

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“Title : 埋もれた証拠 ~“袴田事件”当事者たちの告白~
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埋もれた証拠 
~“袴田事件”当事者たちの告白~

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視聴率 10.8%
株式会社ビデオリサーチ世帯視聴率(関東地区)
ジャンル 国際 社会問題 事件・事故
 
09:42
放送の一部をご覧いただけます。
 
出演者 木谷 明 さん (元裁判官)
昭和41年、静岡県清水市で、みそ会社専務一家4人が殺害された、いわゆる「袴田事件」。先週、再審を認める決定が出され、死刑が確定していた袴田巌さん(78)が、東京拘置所から釈放された。身柄拘束の期間は半世紀近く、実に48年に上る。「捜査機関が証拠をねつ造した疑い」「耐えがたいほど正義に反する」。静岡地裁は、無実の人を国家が陥れた可能性にまで言及し、異例の強い表現で捜査当局や追認してきた裁判所を批判した。ねつ造疑惑まで指摘された当時の捜査は、何が問題だったのか。なぜ決め手となる証拠は長年、表に出てこなかったのか。捜査や裁判に関わった警察官、検察官、裁判官など当事者を徹底取材し、袴田事件が浮き彫りにする「日本の刑事司法の課題」を検証する。
NHKオンデマンド

引用:埋もれた証拠  – NHK クローズアップ現代

送信者 社会・世相・時代の参考情報/刑事弁護・再審

2014年03月31日(月)「再審について考える」(探究モード)元裁判官で弁護士の木谷明さん

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“Title : 2014年03月31日(月)「再審について考える」(探究モード)元裁判官で弁護士の木谷明さん
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2014年03月31日(月)「再審について考える」(探究モード)
探究モード

■テーマ  
「袴田事件では認める決定、飯塚事件では棄却。
 再審=裁判のやり直しの在り方を考える」

2014年03月31日(月)「再審について考える」(探究モード)をポッドキャスティングを聴く

■スタジオゲスト

▼元裁判官で弁護士の木谷明さん

引用:2014年03月31日(月)「再審について考える」(探究モード) – 荻上チキ・Session-22

今回の公判は、日本の刑事司法の歪みを照らし出している。先ほども申し上げましたが、今回の事件では、警察・検察側も脆弱な状況証拠しか出せていません。

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“Title : 今回の公判は、日本の刑事司法の歪みを照らし出している。先ほども申し上げましたが、今回の事件では、警察・検察側も脆弱な状況証拠しか出せていません。
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──美由紀の弁護士は国選です。

青木 ええ。1審と2審は別々の弁護団で、いずれも国選ですが、1審の弁護人はヒドかった。弁護方針もブレブレで、メディア取材も拒否。失礼だけど、死刑という究極の刑罰がかかる重大事件の弁護団としては、明らかに力不足でした。

──裁判官はいかがでしょうか?

青木 1審・鳥取地裁の裁判官は比較まっとうでしたが、結局は検察の脆弱な立証を丸呑みして死刑判決を下していますからね。裁判員だって黙秘権の意味をろくに理解していない状態で、これは明らかに裁判長の責任でしょう。鳥取である人に聞いた話ですが、警察にせよ、弁護士にせよ、刑事司法に関わる人々の平均レベルが低いのも地方都市の現実だと。そうなのかもしれません。

──昨年の12月10日から控訴審が始まり、美由紀は1審での黙秘から一転、口を開きましたが、これはどう考えますか?

青木 美由紀は1審で黙秘権を行使して口を閉ざしましたが、美由紀の弁護団は起訴事実を否認するにとどまらず、「安西こそが真犯人だ」とまで主張していました。驚きの主張でしたが、2審で口を開いた美由紀の証言は、基本的にそれをなぞるものだったといえます。明確に安西が犯人だと言ったわけではないけれど、一緒に暮らしていた安西の事件当時の不審な行動を数々指摘し、誰が聞いても「安西が犯人だ」という内容でした。しかも極めて具体的で詳細。ただ、それはほとんどウソだと思います。

 さりとて、1審で安西が証言したことにも明らかにウソが含まれている。安西によれば、美由紀から三つ子を妊娠したと言われて信じていた上、出産予定日を過ぎてから薬物で子どもを小さくして堕胎したと聞かされ、これも警察に教えられるまですべて信じていたと訴えました。もともと安西はやり手の自動車セールスマンで、40代の半ばを過ぎた妻子ある中年男ですよ。そんな安西の主張を信じろというほうが無理です。つまり美由紀も安西もウソをついていて、裁判は真実をほとんど明らかにできていない。

──控訴審以降の裁判の見通しについては、どうお考えでしょうか?

青木 死刑判決が覆る可能性は極めて低いでしょう。そもそも日本の刑事司法は、検察が起訴した際の有罪率が99%を超え、1審でのわずかな無罪判決すら2審でひっくり返されてしまうことが多い。広島高裁松江支部で始まった控訴審は、裁判長が美由紀に証言の時間を与えましたが、1審で黙秘した被告が2審で証言すると言っているのにしゃべらせないわけにはいかないという判断でしょう。死刑という究極の刑罰がかかった裁判なのに、審理が尽くされていないじゃないかと批判されかねませんからね。従って美由紀の証言を受け入れる可能性は薄いと思います。

 ただ、今回の公判は、日本の刑事司法の歪みを照らし出している。先ほども申し上げましたが、今回の事件では、警察・検察側も脆弱な状況証拠しか出せていません。しかも、それを支えているのは、これも怪しげな安西の証言。それなのに死刑判決です。「このままで本当にいいのか?」という私の思いは今も変わりません。
(取材・構成=本多カツヒロ)

●あおき・おさむ
1966年、長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクションライター。共同通信社警視庁公安担当、ソウル特派員などを務めた後、2006年からフリーに。主な著作に『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『絞首刑』(講談社文庫)、『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』(小学館文庫)、『国策捜査』(角川文庫)など。最新作が『誘蛾灯 鳥取連続不審死事件』(講談社)。朝の情報番組『モーニングバード!』(テレビ朝日系)のコメンテーターなど、テレビ、ラジオでも活躍中。

引用:ジャーナリスト青木理が語る鳥取連続不審死事件──毒婦と地方格差と劣化する刑事“地方”司法の問題点 – 芸能 – 最新ニュース一覧 – 楽天WOMAN

【袴田巌さんの再審請求】 苛烈極めた取り調べ 虚偽自白、生まれる背景 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」/落合洋司弁護士

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“Title : 【袴田巌さんの再審請求】 苛烈極めた取り調べ 虚偽自白、生まれる背景 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」/落合洋司弁護士
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■[刑事事件]【袴田巌さんの再審請求】 苛烈極めた取り調べ 虚偽自白、生まれる背景 00:31 【袴田巌さんの再審請求】 苛烈極めた取り調べ 虚偽自白、生まれる背景を含むブックマーク 【袴田巌さんの再審請求】 苛烈極めた取り調べ 虚偽自白、生まれる背景のブックマークコメントAdd Star

http://www.47news.jp/47topics/e/251980.php

弁護団が入手した県警の内部報告書によると、議題は容疑を否認し続ける袴田さんの取り調べをどうするか。情理に訴えて自供に追い込むのは困難として、次のような方針が打ち出された。

「捜査員は確固たる信念を持って、犯人は袴田以外にない、犯人は袴田に絶対間違いないということを強く袴田に印象づけることに努める」

取り調べはさらに過酷になった。1日に13時間18分、14時間40分、16時間20分…。袴田さんが後に家族に送った手紙によると、2人一組、ときには3人一組の刑事に 罵詈 (ばり) 雑言を浴びせられ、小突かれた。耳の近くで鼓膜が破れるかと思うぐらいの大声で怒鳴られた。「病気で死んだと報告すれば、それまでだ」と言われ、こん棒で殴られた。刑事は際限なく調書を書き換え、認めるよう迫った。

昨年3月に行われたシンポジウム

なぜ無実なのに「自白」してしまうのか 遠隔操作事件「誤認逮捕」の弁護人が解説

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130326#1364305962

でも

取調べにあたっては、「被疑者は犯人に間違いない」という確信を持つべきものとされ、否認する被疑者は犯人であるのに嘘をつく存在、弁護人はそれに加担する悪者、という意識を持ちやすい。確信を持って取調べ自白を獲得すべき、弱さがあればそこに被疑者がつけこみ依存してきて自白させられない(割れない)というのが取調官のメンタリティー。

こうして目指されるものは、あくまで「自白」である。

3 取調官は、被疑者が、犯人ではないなど起訴すべきではない可能性がある、と考えながら取調べるのか?

そういうことは考えないし、考えないようにしているのが実態。そういった弱さを抱えていては、被疑者は自白させられない(割れない)という発想。

と述べましたが、そういう実態は昔も今も変わらない、ということが、上記の記事を見てもわかります。虚偽自白が構造的に生み出されてしまいかねない状態は、正に「魔女狩り」などをやっていたヨーロッパ中世と大差ない危険性を持つものでしょう。

袴田事件の再審開始決定(即時抗告され確定はしていませんが)で浮き彫りにされたのは、こうした自白獲得手法の問題だけでなく、有罪判決を細々と支える、か細い証拠について、その信用性を大きく減殺する様々な証拠が捜査機関内部に蓄積されていながら、証拠開示がなされず放置されてきたことで、確定判決の確定力ばかりが独り歩きし、確定判決の証拠構造が真相解明へ向かって十分に検証されないまま推移してしまった、ということだろうと思います。捜査機関が収集した証拠は、公判へ提出されていないものであっても、捜査機関のためだけに存在するのではなく、真相解明、反証のため被告人、弁護人にも十分アクセスできる権利が付与されなければならず、それこそが中世ではない、近代の刑事司法のあるべき姿です。そこが、長く放置されてきてしまったが故に、袴田事件の再審開始決定(その背景には裁判所主導の下で積極的な証拠開示がされたことがあったと報じられています)で様々に指摘されたような、有罪判決への疑問点、問題点が顕在化しないままできてしまったことは明らかでしょう。そういう制度の問題は、早急に是正され、公判から再審に至る、あらゆる段階、場面で、被告人、弁護人が捜査機関の持つ証拠に幅広くアクセスできる権利が付与されなければならない、それが、袴田事件で大きくクローズアップされた点ではないかと私は強く感じています。

引用:2014-04-02 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

あなたのような人でも弁護士や裁判所は司法制度としてあなたが不当に権利を侵害されても救済してあげますから

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“Title : あなたのような人でも弁護士や裁判所は司法制度としてあなたが不当に権利を侵害されても救済してあげますから
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@hirono_hideki そうですか。あなたのような人でも弁護士や裁判所は司法制度としてあなたが不当に権利を侵害されても救済してあげますから安心していてくださいね。

— ほりぐち (@mstk_Horiguchi) 2014, 3月 31

送信者 経緯及び社会の反応/その他

東電OL殺人事件 テレビにも出ないしカネももらわない ゴビンダさんの弁護団15年間の冤罪法廷で勝ち取ったもの/神山啓史、神田安積、佃克彦の三弁護士

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“Title : 東電OL殺人事件 テレビにも出ないしカネももらわない ゴビンダさんの弁護団 15年間の冤罪法廷で勝ち取ったもの/神山啓史、神田安積、佃克彦の三弁護士
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無罪が確定した日、ゴビンダさんはこう言った。「日本の警察、検察、裁判所はよく考えて、悪いところを直して下さい」。弁護団の戦いは、まさにこの三組織の「悪いところ」をあぶり出す作業でもあった。
ものすごい偏見の持ち主

 無実の罪で15年間拘置所に閉じ込められ続けたゴビンダ・プラサド・マイナリさん(46歳)の妻・ラダさん(43歳)は、ネパールからの国際電話で本誌にこう話す。

「ゴビンダは日本での辛い経験からようやく立ち直りつつありますが、時々、眠れない夜があるようです。何よりも、父親(’07年に死去)が生きている間に潔白を証明できず、最後まで会えなかったことを深く悔やんでいます。私たちは家族が揃った幸せと同時に、失った時間の長さを噛みしめています」

 だが一方で、無辜のネパール人に手錠をかけ、身体を拘束し、犯罪者の汚名を着せた当事者たちに、反省の色は見えない。

 ゴビンダさんが強盗殺人容疑で逮捕された’97年当時、警視庁の捜査一課長だった平田富彦氏は、本誌の取材にこうまくし立てた。

「私はいまでもゴビンダは真っクロだと思ってます。無罪判決は司法が世論におもねった結果だ。マスコミはゴビンダの好青年の部分ばかりを報じているが、彼には裏の顔もある。バイト先の店主が『あれは不良外人だ』と言っていた。捜査員は死に物狂いで捜査して、他にも容疑者がいる可能性を二重三重に検証した末に逮捕した。部下に辛い捜査をさせた私が、ゴビンダはクロ、という持論を捨て去るわけにはいかない」

 これは平田氏個人の見解ではない。警視庁はゴビンダさんの無罪が確定すると、龍一文・捜査一課長名でこんな声明を出した。

「司法の判断にコメントする立場ではないが、無罪判決が出たことは真摯に受け止め、今後の捜査にいかしていきたい」

 司法の判断に納得していない、という本音が行間から伝わってくる。

「あの事件では弁護人にものすごく捜査妨害された。ゴビンダを逮捕した晩、弁護人が接見した途端に完全黙秘になった。留置場から(取り調べに)出てこないこともあったが、それも弁護人の入れ知恵。神山、神田、佃の『カンカンツク』ですよ」(平田氏)

 当時、捜査一課の刑事たちはゴビンダについた神山啓史、神田安積、佃克彦の三弁護士を「カンカンツク」と呼んで忌み嫌っていた。このエピソードを聞き、「それはむしろ名誉なことですね」と語るのは、カンカンツクの一角をなした佃克彦弁護士(48歳)だ。

「警視庁の捜査のいちばんの問題点は、早い段階で『ゴビンダが犯人』と決めつけてしまったことです。おそらくトイレ内のコンドーム(後述)で決めた。その後はゴビンダさんを逮捕・起訴できる都合の良い証拠を集めようとした。オーバーステイのネパール人だから与しやすい、という発想は当然あったでしょう」

引用:東電OL殺人事件 テレビにも出ないしカネももらわない ゴビンダさんの弁護団 15年間の冤罪法廷で勝ち取ったもの  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

欧米でも中国・韓国でもなくネパール人で、しかも不法滞在の不良外国人。そんな人間は少々乱暴に扱っても大丈夫だ—。

 警察にも検察にも裁判所にもそんな偏見があり、それが冤罪を生む背景要因になった。佃弁護士はそう考えている。

 そして、警察、検察、裁判所の偏見と15年間戦い続けたのが、他ならぬカンカンツクを筆頭とする弁護団だった。

 その戦いとはいかなるものだったのか。改めて振り返ってみよう。
こんな警察でも検察よりマシ

 まずは対警察。ゴビンダさんには同居する4人のネパール人がいて、全員、ゴビンダさんと同じくオーバーステイだった。

「警察の同居ネパール人に対する取り調べは本当にひどいものでした。仕事が終わると渋谷署に呼びつけ、夜中の3時まで続ける。暴行に加え、職を斡旋するなどの利益供与もあった。

 ネパール人たちはオーバーステイの負い目があるので、呼ばれたら行くしかなかった。警察は彼らの供述調書を取るだけ取って、終わったら強制送還したんです」(佃弁護士)

 この批判に前出の平田元捜査一課長はこう答える。

「参考人と接触すれば人間関係ができる。職がなければそれを斡旋する。人間として当然のことです。被疑者に対する利益供与とは違う。都合のいい供述を得るため? そんなことはありえない」

 だが実際、同居人の一人は、犯行当日ゴビンダさんが殺害現場(アパート喜寿荘の101号室)の鍵を持っていないと知りながら、「ゴビンダは鍵を持っていたが、持っていなかったことにしてくれと、口裏合わせを頼まれた」との供述調書を取られている。その供述を、公判で翻させたのは弁護団だ。

 ゴビンダさんには疑われても仕方がない部分もあった。夜な夜な渋谷の路上で売春していた被害者と、3度、セックスしたことがあった。そして殺害現場のトイレから、ゴビンダさんの精液が入ったコンドームが発見されているのだ。

 疑われる要素は十分にあるからこそ、弁護団にとっても事実審、つまり東京地裁における一審は、正々堂々と戦う場だった。

 そして、弁護団はその戦いに勝った。一審の大渕敏和裁判長に「被告人を本件犯人と認めるには、なお合理的な疑問を差し挟む余地が残されている」と言わしめ、無罪判決(’00年4月14日)を引き出したのだ。

「いくつか乱暴な捜査はあったにせよ、僕は警視庁が悪質極まりない、と言うつもりはない。悪夢はむしろ無罪判決の後、始まったんです」(佃弁護士)

引用:東電OL殺人事件 テレビにも出ないしカネももらわない ゴビンダさんの弁護団 15年間の冤罪法廷で勝ち取ったもの  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

ゴビンダを有罪に—検察が見せた執念は異様とも言えるものだった。

 刑事被告人は無罪判決が出たら即、釈放される。不法滞在だったゴビンダさんは、釈放→ネパールに強制送還、という道筋をたどるはずだった。

 だが東京高検は、東京高裁に「ゴビンダさんの再勾留」を求めた。

 同高裁第5特別部が一度は要請を退けたが、’00年5月8日、同第4刑事部が裁判所の職権による再勾留を決定してしまう。そして、その第4刑事部が控訴審を担当し、わずか7ヵ月後の12月に逆転有罪判決(無期懲役)を下した。

 当時、東京高裁第5特別部の裁判長として検察の要請を退けた木谷明氏(現弁護士)が語る。

「地裁で無罪判決が出た場合、誰が見ても明らかに判決が間違っていない限り、再度の勾留はできないと考えるべきです。無罪判決の時と何も状況が変わらないのにすぐ勾留できるとしたのでは、無罪判決によって勾留状が効力を失うと定めた法律の規定が無意味になってしまう。

 また、高裁が逆転有罪を言い渡した段階でも、被告に土地勘のない場所に被害者の定期券が落ちているなど、最後まで解決できない疑問点が残りました。高裁は、被害者がつけていた手帳が正確だとする検察官の立証に引きずられて、『疑わしきは罰せず』という刑事裁判の大原則に違反し『合理的疑い』を無視したと批判されても仕方がない」

 そう身内からも批判される判決を書いた高木俊夫裁判長は’08年に死去したが、右陪席の飯田喜信裁判官は東京高裁の裁判長、左陪席の芦澤政治裁判官は東京地裁の裁判長と、二人とも「順調に出世している」(佃弁護士)。
カネに無縁な男

 ’03年10月、最高裁が上告を棄却。無期懲役の有罪判決が確定し、万事休したかに思われた。

 だが、そこから弁護団は驚異の粘りを見せる。ゴビンダさんの精子の劣化具合から犯行当日より以前のものだと示す独自鑑定など、新たな証拠を集め、’05年に再審請求にこぎつけた。

「結果的に無罪を確定的にしたのは、再審請求審で弁護側と裁判所の要請により検察が行った、被害者の体内に残っていたDNAの再鑑定でした。それが現場に落ちていた陰毛のDNA型と一致し、被害者と最後に性交したゴビンダさん以外の『真犯人』の存在が浮かび上がったのです。

 でも実は、現状の刑事裁判では、再審請求審をいかに開かせるか、その門戸が非常に狭いんです。その意味では、有罪確定から地道に独自の証拠を集め、裁判所を『やる気にさせた』意義が大きかったと自負しています」(佃弁護士)

 弁護団には佃弁護士が尊敬してやまない主任弁護人がいる。神山啓史弁護士(57歳)である。

引用:東電OL殺人事件 テレビにも出ないしカネももらわない ゴビンダさんの弁護団 15年間の冤罪法廷で勝ち取ったもの  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

見た目からついたあだ名が「法曹界の浜ちゃん(浜田雅功)」。独特の甲高い声と真ん中分けの白髪がトレードマークだ。中央大学法学部を卒業して’83年に弁護士登録、その後は一貫して刑事弁護に携わる。DNA鑑定に詳しく、’10年に冤罪が確定した足利事件の弁護団にも名を連ねた。

 神山弁護士をよく知る法曹関係者が語る。

「マスコミの取材は会見以外受けない。マスコミに露出して裁判に負けて以来、出ないのが勝つためのジンクスになったようだ。

 いまだ独身で、住まいはワンルームマンション。部屋に冷蔵庫がないという噂で、朝食はいつも裁判所でとっている。移動は自転車で、好物は吉野家の牛丼。

 とにかくカネには無縁の人生で、『俺は年間200万円あれば生きていける』と言っていた。相手が司法修習生でも遠慮なくおごってもらうらしい(笑)。

 まあ、言ってみれば刑事弁護の職人ですよ。その分野では誰にも負けない代わりに、他のことにはまるで頓着しない。テレビには出ないし、そもそも被告から弁護料をもらうという発想がない。変人です(笑)」

 佃弁護士は「この15年、ずっと神山さんの背中を追いかけてきた」と言うが、下戸の神山弁護士と酒を酌み交わしたことはない。

 同じく神山氏を慕う神田弁護士を加えた「カンカンツク」。この三人組が、警察と司法の壁を破り、結果的に一人の無実の人間を救ったのである。

「週刊現代」2012年12月1日号より

引用:東電OL殺人事件 テレビにも出ないしカネももらわない ゴビンダさんの弁護団 15年間の冤罪法廷で勝ち取ったもの  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

正義感の発露と言えるだろう。ただ、そういう立場からは、自分が被害者になることは想像できても、自分や身内からオウム信者が出る、ということはイメージしにくいのだと/ジャーナリスト江川紹子

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江川 紹子 | ジャーナリスト
2014年3月7日 21時59分

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無罪を主張していた、自作自演の爆弾事件が有罪。しかも量刑は懲役9年。

判決は平田信被告には、きわめて厳しいものとなった。
共犯者に比べて際立って重い
今の平田被告はこんな感じ(イラスト無断転載厳禁)今の平田被告はこんな感じ(イラスト無断転載厳禁)

裁判所も、井上嘉浩元幹部(死刑囚)の証言の信用性については、誇張や変遷があるなどとして慎重な判断を要するとしたが、弁護側が幇助犯としての関与だったと主張していた假谷さん拉致事件では、現場のリーダーだった中村昇元幹部(無期懲役刑を受刑中)、無罪主張の爆弾事件では井上と共に爆弾を仕掛ける現場に行ったS元信者の証言を重視して、平田被告の主張は「信用できない」と一蹴した。

この判決は、共犯者の比べても、格段に重い。同じ事件に関与し、しかも假谷さん事件では被害者を車に押し込み、爆弾事件などでは実行犯の運転手を務めるなど、平田被告よりずっと犯罪への関与が大きいI元信者が懲役6年だったのに比べると、今回の量刑の重さは際立っている。この量刑は、あまりにバランスを欠いているのではないか。
遺族以上に厳しい評価

判決で示されている、他の信者との違いは、「長期間の逃走」だけ。この逃走によって「刑事司法や社会に与えた影響は軽視できず」と指摘している。一方、自ら逃亡生活に終止符を打って出頭したことは「遅きに失した感が否めない」と著しく評価が低い。また、假谷事件で遺族に繰り返し謝罪していること、遺族との間で和解が成立していること、同居していた女性と共に800万円を遺族や教団の犯罪被害者支援機構に支払ったことなども弁護側が情状としてあげていたが、判決はこれについても「被告人が働いて得た金員ではない」「不自然な弁解を続けている」とそっけない。むしろ、遺族の假谷実さんの方が、「記憶に従って誠実に供述していると感じた」と平田被告の反省の姿勢を評価しているくらいだ。
判決の後、裁判所前で感想を語る假谷実さん判決の後、裁判所前で感想を語る假谷実さん

今回の裁判は、オウム事件で初めての裁判員裁判で行われた。加えて、遺族の実さんが被害者参加人として裁判に関わった。実さんの証言や被告人に対する態度は、心打たれるもので、おそらく裁判員たちの心も揺さぶられ、同情し、そして共感したに違いない。一方、迅速な審理の必要もあってだろう、オウムに引き寄せられた者が、なぜ教祖に自分を預けてしまい、自分自身の判断力を失っていくか、というカルト特有のプロセスについては、裁判員たちが判断のための材料が与えられなかった。
信者の依存心を断罪

判決後の裁判員たちの記者会見で、私は2つの質問をした。1つは「オウム犯罪の特徴は何だと思ったか」という点。多くの裁判員から「思考停止」という言葉が出た。裁判の最初に登場した元信者のA子さんの証言が印象深かったのかもしれない。それを聞いて、私は2つ目に「なぜ、そういう状態に陥ったと思うか」と尋ねてみた。
法廷での平田被告。今日は黒のスーツ姿だった(イラストは無断転載厳禁)法廷での平田被告。今日は黒のスーツ姿だった(イラストは無断転載厳禁)

信者の「依存心」を挙げる人が相次いだ。平田被告に関しては、こんな厳しい評価もあった。

「(平田被告は)師を探していた、と言っていた。それが依存だと思う。性格的に誰かに依存していないと生きていけないのでは。自分で判断する思考がないのかな、と思った。(教団の)中では麻原に依存し、逃げている間は女性に依存していた」

「薬物の使用や睡眠・食事などの制約などによる肉体的コントロール」や「出家制度によって帰る場所がなくなった」点を挙げる人もいたが、出家制度についても「(教団の中では)人の言うことを聞いていれば、生活できるから楽」という意見もあり、総じて「思考停止」は「依存心」の強い信者の”自己責任”と考えているようだ。

話を聞いている限り、何らかの事情で、自分や身の回りの人たちも、もしかしたらそういう集団に関わってしまうかも…と考えた裁判員はいなかったらしい。
健全な社会人の正義感の発露

裁判員たちが、いずれもまじめに生活する市民であることは、その話しぶりからもよく分かった。裁判員として審理に関わりながらも夜や休日には仕事をする人もいて、責任感の強さがうかがえた。車いすの女性は「ハンディキャップがあっても、裁判員を務めることができるんだと知っていただきたい」という使命感で連日の審理に望んだ。

今回の厳しい判決は、健全な社会生活を営む人たちの正義感の発露と言えるだろう。ただ、そういう立場からは、自分が被害者になることは想像できても、自分や身内からオウム信者が出る、ということはイメージしにくいのだと思う。だったなおのこと、信者となった人たちが、自分を他者に預けてしまい、思考停止の状況に陥っていくプロセスは、より丁寧に提示していく必要があるだろう。また、教団の武装化の中では、バカバカしい失敗事例が山ほどあった。厳格な戒律や教祖の指示は絶対とする掟がある一方で、幹部や古参信者のそれと矛盾するいい加減でテキトーな部分もあった。このような全体像も見据えるべきだろう。

裁判員の中からも、「高橋克也の話が聞きたかった」「事件に関わった人全員の話を聞いてみたい。麻原にも証人として出てきてほしい」という声も出た。
オウム事件は裁判員裁判になじむか

ところが、通常の裁判より迅速化が求められる裁判員裁判では、審理の効率化が重視される。採用される証人は、裁判員が関わる以前の公判前整理手続きで決定され、公判スケジュールも決められる。過去のオウム裁判では、弁護側が求めれば、カルトに詳しい心理学者や精神科医の鑑定や証言も行われたが、今回の平田裁判ではそれさえ実現しなかった。

曲がりなりにも、死刑囚の証言が法廷で行われたのは、裁判員裁判ゆえだったかもしれない。その点では、メリットもあるのだろうが、それでも、オウム事件の裁判は裁判員裁判にはなじまないのではないか、という思いを私は強くしている。
高橋克也被告の裁判の時期はまだ決まっていない高橋克也被告の裁判の時期はまだ決まっていない

これから公判を迎える2人の被告人、とりわけ假谷事件や地下鉄サリン事件、VX殺人事件、都庁爆弾事件に関わっている高橋克也被告の場合は、事件数も多く、死刑求刑もありうる。より慎重で十分な審理が求められ、果たして裁判員裁判でやるべきなのかどうか、もう一度考えた方がいいのではないか。
江川 紹子

ジャーナリスト

神奈川新聞記者を経てフリーランス。司法、政治、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々です。

引用:【オウム裁判】平田被告に厳罰(江川 紹子) – 個人 – Yahoo!ニュース