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>RT たしかに。 否認事件の起訴前弁護は,ちゃんと取り組めば,大抵は不起訴になる。 もちろん,真実が伴うことが前提だが。/深澤諭史弁護士

– 投稿者:fukazawas(深澤諭史) 日時:2015/06/01 14:58 ツイート: https://twitter.com/fukazawas/status/605251948971855873

– 投稿者:nakanori930(弁護士 中村憲昭) 日時:2015/06/01 08:50 ツイート: https://twitter.com/nakanori930/status/605159405923868672

強姦罪弁護の新たな切り札 裁判員裁判

2012年5月24日 (木)
強姦罪弁護の新たな切り札 裁判員裁判

5月23日の朝日新聞が、裁判員裁判の影響で性犯罪の起訴率が下がっていることを報じている。被害者は、一般市民の前で被害を証言することに、耐えられない思いが強いために性犯罪の起訴率が著しく下がっているという趣旨だったと思う。

この記事を読んで、思い出したくない事件の記憶がよみがえった。

公園で遊んでいる知的障害のある20歳の女性に性的いたずらを繰り返したという事件だ(準強制わいせつ)。

本当は、やりたくなかったが、当事者とは、いろんな縁があり、依頼を断ることができなかった。

立派な会社の会社員だったが、仕事や家庭のストレスが暴発したような印象であった。

起訴されて、事件が公になれば、退職を余儀なくされ、もともと事情があって、経済的な余裕がなかった家計は破綻するだろう。

マチベンは、とてもじゃないが、やりたくないと心底思いながら、不起訴(起訴猶予)にしてもらうために、弁護に当たった。

民事事件で認められるより多めの賠償金を用意させた上、被害者の親御さんに連絡を取り、面談し、謝罪した。

あまりにも卑劣な犯行で、絶対に許せない、と言われる親御さんの気持ちが痛いほどわかる。

イヤな役回りで、マチベンにはどこにも正義はない。

結局、この事件は、示談成立、起訴猶予で終わった。

決め手は、親御さんが一番、心配していたことを告知したことだった。

マチベンは言った。

「加害者が言っている内容と知的障害がある娘さんが言っている内容に食い違いがある。

仮に裁判になれば、弁護人としては、本意ではないが、娘さんの証人尋問をせざるを得ない。

忘れたい内容を、詳細にお聞きせざるをえない。

傍聴者もいるかもしれない。

本当にそれが、娘さんが望むことですか。

それでも、加害者を裁きたいですか」

こういうことが言えなくては弁護士ではない。

もっとしれっとして言う弁護士もいるかもしれないし、同様の事案を何度担当しても大丈夫なように、心に殻を付けた弁護士もいるに違いない。むしろ、その方が普通かも知れないとすら思う。

でも、マチベンの心の皮は、やたらにやわだ。
弁護士はそういうものなのだと、わかっていても、やりきれない。もう二度と、同じことはしたくないと、思ってしまう。

さて、冒頭で触れたとおり裁判員裁判の導入で、裁判員の前で証言することを被害者が嫌い、性犯罪の起訴率が激減しているそうだ。(5月23日朝日新聞・但し、うろ覚え)

となれば、殺し文句は、さらに増える。

「一般の市民から選ばれた9人(補助裁判員が3人だとして)が、観ている前で、一から証言しなければならないですよ。

加害者の言い分とずいぶん違うから、細かいことまで微に入り細に穿ってお尋ねしなければなりません。

裁判員には、スケベなオヤジがいないとも限りません。

人の噂が大好きで、興味深々で話を聞く奥様がいるかもしれません。

裁判が終わった後、どこかで顔を合わせるかも知れないですよ。

法廷で証言した内容は秘密ではありませんから、口の軽い裁判員がいたっておかしくありません。

あなたは、それでも、加害者を裁きたいですか」

強姦致傷にならなければ、裁判員裁判にはならないのだが、そんなことは無視。強姦は極めて重罪なのだから、当然、裁判員裁判になるような顔をして被害者に迫ることになるのだろう。

想像するに、裁判員裁判は、強姦犯の起訴前の弁護の新たな切り札になっているようである。

引用:強姦罪弁護の新たな切り札 裁判員裁判: 街の弁護士日記 SINCE1992at名古屋

タイトル部分に半角コロンが含まれていたので全角コロンに変換処理しました。APIでの投稿において不具合が生じるためです。

被疑者が認めてくれれば不起訴にしてもいいと考えていたのだが、弁護士が黙秘を指導したので起訴せざるを得なくなって実刑判決を受けた例がある/矢部善朗弁護士

刑法の理屈で不起訴になったとき、警察が検事に理由を質問するんだが、それで理解できない県警が弁護人に聞いてくることがある。教えてやるけどな/弁護士奥村徹

従来、誤った判断、処理で、この種事件を次々とつぶし被害者、遺族を崖下に突き落とすようなことを繰り返してきた検察庁は、その愚かさ、馬鹿さ加減に思い至って、/落合洋司弁護士

http://jp.wsj.com/article/JJ10647337226611384823618717629523198486689.html

伊東裁判長は「技量などが未熟な者が強い力で投げられ、畳に打ち付けられれば、身体各部に無理な力が加わり、何らかの障害が発生し得ることは十分予見できた」と指摘。「受け身の習得が十分ではない小学生を、技量・体格などに応じた適切な力加減を怠り、投げ技をかけた」と過失を認め、弁護側の無罪主張を退けた。

その上で、「相当数の指導者が、頭部さえ打たなければ重大事故は起きないとの思い込みを前提に指導していたことがうかがわれる」と述べ、柔道指導の現状に警鐘を鳴らした。

以前に、私が担当していた同種事件では、上記の裁判所による認定のような主張を強くしていたのですが(「技量などが未熟な者が強い力で投げられ、畳に打ち付けられれば、身体各部に無理な力が加わり、何らかの障害が発生し得ることは十分予見できた」といった趣旨のことを一生懸命書面で書いていたのが思い出されます)、不起訴になり、検察審査会で不起訴不当の議決が出たものの、再度、不起訴になって、刑事事件としては不発に終わってしまいました(民事事件では勝訴判決が出て確定しましたが)。

柔道技かけ重傷、不起訴は不当 横浜、教諭の再捜査求める

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20091212#1260547369

柔道指導者強制起訴へ 両親「柔道界変わって」

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130308#1362706168

柔道元指導員は無罪主張「技量配慮」 松本事故で初公判

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130802#1375440691

上記の、柔道指導者強制起訴へ 両親「柔道界変わって」、のエントリーでコメントしたように、検察庁の、この種の事件に関する予見可能性についての従来の考え方は、「具体性」を過度に要求しすぎている上、被疑者(行為者)の、傷害発生のメカニズムについての知見が乏しければ具体性を否定するという致命的な誤りを犯していたものでした。それでは、横着で物を知らなければ知らないほど刑事責任が問われないということになってしまいますが、それはおかしいでしょう。柔道事故の危険性は既に以前から指摘されていて多数の死傷者が出ているわけですから、指導をするなら(特に上記のような年少者の指導においては)そういった事情を学んでから指導すべきで、知らずに危険なことをやれば、医師が知っているような細かいメカニズムまでは把握していなくても、刑法上の予見可能性としては十分とすべきであって、上記の長野地裁の判決は、そこを適切に捉えたものという印象を受けます。

従来、誤った判断、処理で、この種事件を次々とつぶし被害者、遺族を崖下に突き落とすようなことを繰り返してきた検察庁は、その愚かさ、馬鹿さ加減に思い至って、今後、適切な過失認定を行うようにすべきだと痛感します。

引用:2014-05-01 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

検事の取調べでも、大勢の人が私の不起訴を求めてます、と言うのかな、と想像してます。なんの意味もありませんけど。/矢部善朗弁護士

証拠が薄い時に、不起訴か、略式処理で罰金か、検事として考えることはある。そこは、落としどころをどこに求めるかで、弁護人との駆け引きにもなる。/落合洋司弁護士

例の告訴の件、署名は無意味だと何度も言ってるけど、実は、署名と全く無関係に不起訴になる可能性はゼロではない。地検は検事正の感覚次第のところがあるから。そして、検事正はピンキリ。/矢部善朗弁護士