「検察審査会」タグアーカイブ

検察審査会の職員経由、という可能性もあるのでは。→議決公表前の記事掲載で 検審関係者と新聞社を告発/落合洋司弁護士

検察事前報道めぐり、地元記者らを警察に告発

富山検察審査会の議決に関して公表前に報じられた記事をめぐり、審査員経験者でつくる任意団体「富山検察審査協会」などは7日、北日本新聞社(富山市)の取材・報道や審査会関係者による情報提供は検察審査会法違反(秘密漏えい)などに当たるとして、富山県警に告発状を提出した。

 告発対象となったのは、北日本新聞社と執筆したとされる同社の記者、氏名不詳の検察審査会関係者。

 同審査会は、2010年に起きた富山市の会社役員夫婦殺害事件で不起訴(嫌疑不十分)となった元県警警部補について、今年7月17日付で不起訴相当と議決し、翌18日に公表。同社は同日付の朝刊で「審査会が17日、開かれた」「起訴相当の判断には至らなかったとみられ、近く公表される見通し」などと報じた。

強制起訴が現実味を帯びてきたかな。RT @nhk_news

タイトル部分に半角コロンが含まれていたので全角コロンに変換処理しました。APIでの投稿において不具合が生じるためです。

どこかで議決書全文アップしてないかにゃ →東電元会長ら3人起訴相当=津波襲来「可能性を認識」―福島原発事故で検察審/ジャーナリスト江川紹子

多くの人が特捜の「検審騙し」の驚愕の真実、それを覆い隠す最高検報告書のゴマカシを知ることが、民主崩壊で高笑いする法務省幹部への最大の脅威/郷原信郎弁護士

田代元検事を告発した市民団体の八木啓代(のぶよ)代表は同日、「最高検の再捜査結果は、検審の疑問に答えられておらず、/MSN産経ニュース

2013.7.31 22:08 (2/2ページ)

 また、第1検察審査会が議決で「田代元検事はベテランであり、記憶の混同は考え難い」と批判したことについて、松井部長は捜査報告書の作成が聴取の2日後だったことを指摘。「2日前のことを全て正確に記憶しているか、私でも自信はない。再聴取は5時間に及び、記憶の正確性は薄れていた。勾留中の取り調べと再聴取では同じ問題がテーマで、過去の記憶を想起させる要因があった」と語気を強めた。

 不起訴を受け、検察幹部は「重い十字架となっていた捜査報告書問題の結論が出たという意味で、ようやく一段落した」と安堵の表情を浮かべ、「新証拠がない以上、再度の不起訴は妥当だ」との見方を示した。

 一方、別の幹部は「田代元検事の個人ではなく、組織の問題と捉えて、反省が必要。立ち直りに向け歩んでいきたい」と語った。

 田代元検事を告発した市民団体の八木啓代(のぶよ)代表は同日、「最高検の再捜査結果は、検審の疑問に答えられておらず、議決を踏みにじっている。これで捜査は終わりで、国民に対する信頼回復は不可能になった」と批判した。

引用:【田代元検事不起訴】検察側「安堵」「組織に問題」 告発者「信頼回復不可能に」+(2/2ページ) – MSN産経ニュース

そして「証拠と供述が矛盾していようと,自供がある。2人殺害して放火したので死刑で」となる市民感覚に期待しているということになる/裁判員制度はいらないインコのウェヴ大運動

富山市で2010年4月,会社役員夫婦が殺害され,住宅に放火される事件が起き,元警部補が殺人と現住建造物等放火の容疑で2012年12月に逮捕された。
「逮捕に踏み切ったのは刑事の勘」(捜査幹部)であり,「警官が自供しているのに逮捕しなかったら『身内に甘い』と非難される」(警視庁幹部)から逮捕した。

だが,殺害方法も事件前後の足取りも現場の状況とことごとく食い違うという。
自供があるからと証拠の積み上げを怠り,矛盾を突き崩すこともしなかった警察。これは,「証拠がなくても自供さえとれば犯人にできる」という姿勢の裏返しだろう。

結果,富山地検は7月24日「客観的証拠と供述が矛盾している」として嫌疑不十分で不起訴とした。

これに対し,遺族は「警察・検察には失望の連続。裁判員裁判の下,市民の感覚で裁かれるべきだ」として今月中にも検察審査会に審査を申し立てると記者会見で表明した。

つまり,「市民の感覚なら,『自分がやったと言っているのだから犯人だ』と言ってくれるはず」ということである。そして「証拠と供述が矛盾していようと,自供がある。2人殺害して放火したので死刑で」となる市民感覚に期待しているということになる。

「検察審査会」は,裁判員制度と同じ「市民感覚を司法に生かす」という「司法改革」の一環であるが,そもそも,「無実」ではなさそうだから裁判で白黒つけようというのは,推定無罪から逸脱しているだろう。
刑事裁判は,「無実」を争うものではなく,検察の有罪証拠が疑いなきまでに立証されているかどうかを判断するものだからだ。

検察の持つ絶大なシステムは,長期にわたる勾留における秘密の取り調べでの脅し,不利な証拠の未開示=無罪証拠の隠蔽など様々な問題をはらみ,数多くのえん罪を生み出してきた。
それをもってしても起訴できないと判断した者を,「市民感覚からしたらそれはおかしい」という程度で刑事裁判ができるというシステム自体が間違っている。

「検察審査会」も裁判員制度同様,いらない!inko_A4-1

引用:元警部補 不起訴と検察審査会の問題|トピックス|裁判員制度はいらないインコのウェヴ大運動

既に、被疑者の供述は、自分がやったかどうかわからない、といったものに後退していると報じられていて、起訴されれば否認事件になる可能性が高く/落合洋司弁護士

過去に、冤罪とされたり、無罪になったような事件で、自白以外にさしたる証拠がない、秘密の暴露や客観的な裏付けがない、というものはかなりあります。そうした証拠構造の事件では、自白の信用性が厳しく問われることになりますが、客観的な状況と矛盾していたり裏付けができない、ということになると、自白の信用性に重大な疑問が生じ、他にさしたる証拠がない以上、無罪、ということになってしまいます。本件でも、おそらく、そのような証拠構造、証拠上の問題があり、富山地検は、これでは公判が維持できず有罪判決は獲得できない、と判断したのでしょう。妥当か妥当ではないかは、直ちに判断できないものの、報じられるところから推測される事情に照らすと、あり得る判断、ということは感じます。こうなってしまったことについては、放火されていて現場における証拠収集ができなかった(燃えてしまって)ということも、おそらく大きく影響しているでしょう。

今後については、捜査当局が継続捜査をして、新たな証拠を確保して起訴に持ち込むという方法と、検察審査会で起訴相当議決が出て強制起訴へ持ち込まれるという、2つの道があります。前者は、既に徹底した捜査が行われている以上、相当困難でしょう。それに比べて、後者は、ある程度の可能性はありますが、既に、被疑者の供述は、自分がやったかどうかわからない、といったものに後退していると報じられていて、起訴されれば否認事件になる可能性が高く、そうなった場合、かなり事実認定が難しい裁判員裁判になることは確実でしょう。

引用:2013-07-25 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

「時間がかかりすぎ。もっと早く調べていれば、証拠が出てきたはず。捜査の遅れに非常に怒りを感じる」と、出版社から犯行声明文を手に入れるのに約2年かかるなど、後手に回った捜査を批判した。/遺族側 検察審査会申し立てへ

◇遺族側 検察審査会申し立てへ

 「市民の感覚で裁かれることなく、検察の判断で不起訴になるのはどうしても納得がいかない」。殺害された福田三郎さん夫妻の遺族は24日の会見で、今回の不起訴を不服として富山検察審査会へ申し立てる意向を明らかにし、やりきれない心情をぶつけた。

 福田さんの娘の夫は「時間がかかりすぎ。もっと早く調べていれば、証拠が出てきたはず。捜査の遅れに非常に怒りを感じる」と、出版社から犯行声明文を手に入れるのに約2年かかるなど、後手に回った捜査を批判した。

 山田博弁護士は「捜査の資料を見直して起訴すべきか、すべきではないかを市民に見てもらいたい」と検察審査会の判断に期待を寄せた。

 検察審査会は、司法に市民感覚を反映させるための制度で、2009年に、選挙人名簿から選ばれた11人の審査員が2度の審査で起訴すべきと判断した場合、指定弁護士が強制的に起訴する仕組みが導入された。

 加野被告は25日に予定される地公法違反の判決で、執行猶予などで釈放される可能性がある。福田さんの娘は「こんなことがあっていいのだろうか」と声を詰まらせた。

引用:地検「捜査問題なし」 元警部補不起訴 : 富山 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

公開質問状に対する東京弁護士会からの回答書がアップされている。この内容を見ると、ますます検察審査会をめぐる問題は根深い/