「犯罪被害者」タグアーカイブ

配慮は乱暴に言えば依頼者(被疑者・被告人)への裏切りです。そこが老獪な刑事弁護人の腕ですが/高島章弁護士

「被害者の人権はどうなる?!」と言われても加害者の人権を守るのが「人権派弁護士」(刑事弁護人)の「役割」です。/高島章弁護士

「人権派弁護士」と言う非難は,「加害者の人権ばかり言い立てて,被害者の人権をなんと思っているのか」と言う点にあるようですが,これもおかしな非難です/高島章弁護士

一般の国選は被害者との交渉だの保釈だのと手間と時間をかけないことがペイするための条件だが,裁判員裁判だと公判前整理手続きをなるべく引き延ばすことが条件になる

7人が亡くなった関越道バス事故。各紙が懲役9年6月の判決について、「受け入れるしかない」という遺族が苦渋の中で懸命に理性を働かせてコメント/ジャーナリスト江川紹子

裁判員が、誤ることのない、無謬な存在であるかのように過剰に奉ってしまうことは、裁判員のためにも国民のためにもならないのではないか/落合洋司弁護士

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140125/trl14012517580001-n1.htm

決議は、東京高裁が昨年6月と10月、一審裁判員裁判の死刑判決を破棄し、無期懲役としたケースを「裁判員制度の否定」と批判。「一般市民の感覚を反映した量刑判断を軽々に覆すべきではない」と指摘した。

昔、法学部で憲法を勉強し始めた頃、国民の代表者からなる国会で成立した法律が、なぜ、民主的基盤を持たない裁判所に与えられた違憲審査権で無効化されるのか、民主主義に反するのではないか、といった素朴な疑問を持ったものでした。

その後、勉強する中で、裁判所というのは「法原理機関」であり民主主義を守るためにその法原理性を発揮すべき立場にある、特に、少数者の人権や民主主義を支える表現の自由のような権利を守るためには積極性を発揮しなければならない、といった考え方を学ぶようになって、疑問がやや解けたような気がしたものでした。

裁判員制度の趣旨、意義からは、その判断は十分に尊重されなければならないと思いますが、人の生命に関わる死刑という究極の刑罰に関し、裁判員の判断が重すぎて不当であると上級審の裁判官が判断すれば(その前提として従来の裁判例や量刑事情の認定などにつき慎重な検討が必要であることは当然ですが)、そこは一種の安全弁のような役割を果たさなければならないのではないか、と思います。人の命は、社会を支える根源的な存在であることに思いが致されなければならないでしょう。

裁判員が、誤ることのない、無謬な存在であるかのように過剰に奉ってしまうことは、裁判員のためにも国民のためにもならないのではないか、と感じます。

引用:2014-01-27 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
「裁判員の判断尊重を」犯罪被害者の会が決議 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」 (id:yjochi / @yjochi)

重いものを感じる。人は十字架を背負い生きる。→ストーカーに断たれた妻の未来 逗子の事件1年、夫語る/落合洋司弁護士

キャスターのテリー伊藤は「彼は警察に逮捕されたときに、血の付いた包丁を差し出し、犯行を自供している。でも、裁判が始まると一転無罪を主張した。これをどう考えたらいいのか」と激しく反論する。/長崎ストーカー母・祖母殺人の被告死刑判決…父親手記

「判決が確定するまでは推定無罪。しかも、被告は判決公判当日に判決が不服だとして控訴をしている。これからも裁判は続くわけで、今の段階では犯人と断定するのは間違っている」とコメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)はムキになって言う。これに対し、キャスターのテリー伊藤は「彼は警察に逮捕されたときに、血の付いた包丁を差し出し、犯行を自供している。でも、裁判が始まると一転無罪を主張した。これをどう考えたらいいのか」と激しく反論する。いつもは笑いに包まれているスタジオが凍りついた。

引用:長崎ストーカー母・祖母殺人の被告死刑判決…父親手記「早く絞首刑にして欲しい」 (1/2) : J-CASTテレビウォッチ

ストーカー:厳罰化で解決するのか 「社会で考えて」 神奈川・逗子の事件で妹失った兄、訴え- 毎日jp(毎日新聞)/毎日新聞

毎日新聞 2013年04月19日 東京朝刊

 神奈川県逗子市で昨年11月、セミナーコーディネーターの三好梨絵(りえ)さん(当時33歳)が、元教員の男(同40歳)に1400通以上のメールを送りつけられた上、殺害された事件から5カ月余。梨絵さんの兄(41)=福岡県在住=が毎日新聞の取材に応じ「事件を考えると苦しくなり、まだ受け入れられない」と語った。一方で「犯人を救うことでしか妹を救えなかったのでは」と加害者側の精神治療がストーカー犯罪防止につながると提案した。【山下俊輔】

引用:ストーカー:厳罰化で解決するのか 「社会で考えて」 神奈川・逗子の事件で妹失った兄、訴え- 毎日jp(毎日新聞)

事件後、ストーカー規制法がメールの大量送信を規制していないこと、警察が以前に脅迫容疑で元教員を逮捕した際、逮捕状にある梨絵さんの現住所などを読み上げていたことが問題視された。

 「どうやったら妹が生きていられたのかと考えている。法律は改正してほしいが、それで全てが解決されただろうか。厳罰化で根本解決になるのか」

 警察に頼るだけでは被害者を守れないことが、事件の教訓だと考えている。

 「警察にノウハウがない中、ストーカー問題はここまで来てしまった。具体的にどうするか、専門家や社会も一緒に考えてほしい」

引用:ストーカー:厳罰化で解決するのか 「社会で考えて」 神奈川・逗子の事件で妹失った兄、訴え- 毎日jp(毎日新聞)