「宮崎の弁護士」タグアーカイブ

弁護士が無罪の証拠だと判断したケースが検討された。「示談交渉に使うのは弁護士倫理に反するか」との設問に、パネリストは「不起訴を目指すのが弁護人の最大の目的で、利用するのは当然」「容疑者のために最善を尽くす義務に基づき、反しない」との意見で一致した。

事例の一つとして、強姦事件で無罪を主張する容疑者が行為を盗撮したビデオを、弁護士が無罪の証拠だと判断したケースが検討された。「示談交渉に使うのは弁護士倫理に反するか」との設問に、パネリストは「不起訴を目指すのが弁護人の最大の目的で、利用するのは当然」「容疑者のために最善を尽くす義務に基づき、反しない」との意見で一致した。ビデオが有罪の証拠とみられる場合でも「相手女性への脅迫にならないよう注意する前提であればよい」「相手女性本人でなく代理人相手であれば『示談してください』と当然言うべきだ」などの意見が出された。

 会場との質疑では、取材記者から「被告の権利を守る活動と被害者の権利保護は両立できないか」との質問も出された。これに対し、パネリストの坂根真也弁護士(同フォーラム事務局長)は「国家対被告というのが刑事事件の構図で、被害者が結果的にいやな思いをするのは内在する(組み込まれている)ものと捉えるべきだ。被害者の権利は別途、社会的に守る方策を考えなくてはいけない」と答えた。

引用:現場発:盗撮ビデオ示談 宮崎で刑事弁護シンポ 「交渉妥当」で一致 別の弁護士団体は批判 /宮崎 – 毎日新聞

現場発

毎日新聞 2015年06月07日 地方版
 ◇「被害者の尊厳は…」

 女性客らへの強姦(ごうかん)罪などに問われた宮崎市のマッサージ店経営の男(45)の弁護士が、告訴取り下げを条件に男が盗撮したビデオの処分を持ちかけた問題を巡り、東京、大阪の弁護士らが2日夜、宮崎市でシンポジウムを開いた。パネリストらは、盗撮ビデオを交渉材料に使うことについて「容疑者・被告のため最善を尽くすのが弁護士の役割だ」などとして妥当との見解を示した。一方、被害者支援に携わる弁護士からは「被害者を犠牲にしても良いという発想はおかしい」と反論の声も聞かれ、弁護姿勢を巡る考え方に大きな差があることを浮き彫りにした。【菅野蘭】

 全国の刑事弁護に携わる弁護士有志の団体「刑事弁護フォーラム」が「刑事弁護人の役割とは何か」と題し開いた。司会したフォーラム代表世話人、前田裕司弁護士(県弁護士会)ら、大学教授を含む5人が、容疑者・被告から託された証拠の扱い方や被害者側との交渉のあり方を議論した。

引用:現場発:盗撮ビデオ示談 宮崎で刑事弁護シンポ 「交渉妥当」で一致 別の弁護士団体は批判 /宮崎 – 毎日新聞

タイトル部分に半角コロンが含まれていたので全角コロンに変換処理しました。APIでの投稿において不具合が生じるためです。

宮崎県/宮崎市で刑事弁護シンポ 強姦事件のビデオ 示談交渉に使える?/南九州ワイド 2015.06.04  南日本新聞/弁護士奥村徹

– 投稿者:okumuraosaka(TORU OKUMURA) 日時:2015/06/05 07:29 ツイート: https://twitter.com/okumuraosaka/status/606588578576105472

弁護士による告訴取り下げ強要!?|走る物書き弁護士のブログ!/法坂一広(筆名)

弁護士による告訴取り下げ強要!?
2015-01-19 21:50:23
テーマ:法律関係(??)

http://mainichi.jp/select/news/20150117k0000m040155000c.html

この記事を読んで、みなさん、どういう感想をお持ちになったでしょうか。

ツイッターやらフェイスブックを見る限り、弁護士は依頼者のためなら何でもやるんか~!という人が多数。
まあ、一般の方なら仕方ないと思います。

ただ、普段は「裁判や事件の報道は一面的だ。信用できない」と言う弁護士の皆さんが、こんな弁護士はひどい、品位を害する、懲戒だ~!と声高に叫んでいるのを見ると、何だかねえと思わざるを得ません。

中身をちゃんと読んでるのだろうか。
これで「懲戒しろ~!」なんて、少なくともネットに向かって吠えてる人は、橋下さんの懲戒煽りと同じことやってると思いますよ。
ってか、騒ぐんだったら、自分で申し立てればいいじゃん。

まずは最後の「否認している」という部分を見落としているんじゃないでしょうか。
「否認」である以上、現場「ビデオ」はかなり重要な証拠になる場合があります。
じゃあ、これを警察・検察に渡せばいいかというと、弁護戦略上、必ずしもそうとは言えない。
なので、このまま裁判になれば、法廷に提出することもあり得ますというのはそのとおりでしょう。

次は、「被害者」の言葉は「代理人(=弁護士)」を通しての伝聞であるという点です。
「伝聞」供述の信用性が低いというのは刑事訴訟法の基礎中の基礎ではないのでしょうか。
被害者の代理人弁護士が、弁護人の言葉に腹を立てて、大げさに伝えてしまったということもあり得るはずです。

弁護人の立場として、当該映像に被告人にとって有利な部分が含まれている(=「被害者」が嘘を言っている)と考えた場合に、代理人に対して「実は『犯行現場』を撮影したビデオがある。見た限り、『被害者』に不利な映像で、このまま裁判になれば法廷に出す必要がある。ここは穏便に取り下げてもらえないだろうか」と言うくらいのことはあり得ると思うのです。
弁護人が「選択肢の一つとして示した」とコメントしているわけですから、このくらいのニュアンスではないのでしょうか。

というか、弁護人は「告訴を取り下げてくれ」と言っているだけで、「示談金はゼロ」というのは、否認しているから示談金は払えないと言ったものと聞くべきでしょう。

記事の見出しとして「取下強要」というならまだしも、どうしてこれが「示談強要」になるのかもよく分かりません。不正確と思います。

それで、取り下げてもらったら事件として終了するわけですから、基本的には「証拠隠滅」にはならないわけで、逆に、弁護人としては証拠隠滅と言われる危険を冒して、「被害者」のために映像を処分すると言ってるわけじゃないですか。
ここが批判される意味も分かりません。

まあ、一般の方はともかく、弁護士がこの件について弁護人を批判するのであれば「被害者の証言のとおりなら」という一言を付け加えるべきでしょうね。
でないと、一般の方々の誤解を煽り、弁護士の品位を害することになりかねません。

引用:弁護士による告訴取り下げ強要!?|走る物書き弁護士のブログ!

宮崎の事件の弁護士批判キャンペーンに弁護士が参加しない理由。本当は弁護士も人前で怒りたいけれど。:弁護士の机の上:So-netブログ

宮崎の事件の弁護士批判キャンペーンに弁護士が参加しない理由。本当は弁護士も人前で怒りたいけれど。 [刑事事件]
昨日の私の記事は、
いかにも歯切れの悪い文章でした。
うまく伝えられないからやめちまおうかとも思いましたが、
それではこのブログを続けている意味もないので、
もう少し、努力してみることにします。

弁護士も、家では
ネットやテレビ、新聞のニュースで、
瞬発的に怒りまくって、
罰しなくてはいけないなんて息巻いているわけです。
職業を離れた私は、
人権感覚よりも処罰感情が強いという自覚もあります。

また、弁護士同士が約束事が通じる中で、
素に戻って、ありゃだめだ許せないなんてことを言うこともあります。

しかし、対外的に、弁護士以外の人に対して、
弁護士だとわかられて発言するときは、
自分の感情をぐっとこらえて(今は自然にそうなるのですが)
言わなくてはいけないことを言い、
言ってはいけないことを言わないということなのです。

特に、自分が担当していない事件についてや
裁判のあり方については徹底しなければならないと思っています。

頑張って理由を述べます。
では、

<無罪推定と人権感覚>
裁判で有罪とならないうちは
無罪かもしれないということで扱わなければなりません。
初めから有罪だという扱いをしてしまったことによって、
無実の罪をきせられた人がいたので、
このように、無実なのに、何年も刑務所に入れられたり
死刑になるということを避けるためには
無罪推定の原則はどうしても必要な原則です。

本件のキャンペーンで
被告人が有罪であることを前提に
キャンペーンが行われているとしたら、
法に触れるというわけではありませんが、
無罪推定の原則には反しますので、
弁護士はできないのです。

無実の人に対する誤審は、
いかにも有罪らしいということから生まれます。

「そんなこと言ったって被害者がかわいそうだ
重大な人権侵害があるじゃないか。」
というご意見はあると思うのです。
でも、裁判にかかわる弁護士は
無罪原則を貫かなければならないと思います。

「人権感覚」という言葉あります。
かわいそうな人をかわいそうだと言って
救済するのも人権感覚でしょう。
とても大事なことだと思います。
悪い人を悪いという正義感も必要です。

でも、弁護士だけは
このようなメジャーな感覚では
職業として成り立ちません。

みんながこいつは悪い、どうにでもしろ
と世間が大合唱しているときに、
自分だけは弁護するというのが、
弁護士という職業に求められているからです。

ある意味、被告人、特に真犯人である被告人は、
究極のマイノリティーかもしれません。
究極のマイノリティーに職業として寄り添うのが
弁護士としての「人権感覚」なのです。

このような刑事弁護は、弁護士だけが行う仕事で
弁護士資格のない人はやることができません。
弁護士は、特に責任が重いということにもなります。

悪いことを悪いといえる検察官が
とてもまぶしく感じることがあるわけです。

おそらく、再審無罪となった刑事事件で、
被告人が罪を認めないという報道があったら
人を殺しておいて罪を認めないなんて
なんて悪逆非道な奴だという批判があったのでしょう。
そのときインターネットがあれば、
キャンペーンも行われたのでしょう。

治安維持法下における弾圧事件も同じでしょう。

みんなが石を投げる事件でこそ
弁護士としての人権感覚が試されているわけです。

<報道は真実を伝えないことがある>

刑事事件をやらない弁護士でも、
マスコミ報道によって
依頼者が苦しめられたという経験をしているはずです。

一方的な視点で書かれて、
それが真実のように世間から思われてしまう。
ますます依頼者が孤立していく。
社会的信用を
必要以上に失っていく
ということを経験しています。

人間同士の紛争ですから、
どちらかに肩入れしたならば
どちらかの落ち度が際立っていくことになるのは
当たり前のことなのに、
一方に肩入れしすぎてしまう
ということもある程度あるわけです。

こういうときもマイノリティーが作られてしまうわけです。

また、
弁護士は証人尋問をして、その証言が
確かなのかを吟味することが職業として求められています。
その人から出た言葉なのですが、
それが正確であることはなかなか難しいわけです。

その人は体験したことを話すだけなのですが
まず、そもそもきちんと見聞きしたのか
変な思い込みはないか。
覚えているときにほかのことと一緒になってしまっていないか。
記憶通りに話しているのか
言葉の使い方を間違って別の意味のことを言っていないか
等を確かめる訓練を受けるわけです。

人から聞くのと、また別の人から聞くのでは
同じ事実でも全く違った風景になることもあります。
ましてや、被害者サイドに立ったマスコミ報道で
それを鵜呑みにするということは
職業的にありえないことなのです。

(家のワイドショーを見てぶつくさ言っている
素の人間に戻る時間は、そんなこともないのです。
あくまでも対外的な話ですよ。)

だから、弁護士は、
ほかの弁護士の事件について評価することはあまりありません。
事件というものはたいてい複雑で、
1時間程度話を聞いても全貌がわからない
ということがほとんどだと思っています。
何カ月も、何年も事件と向き合った担当弁護士とは
情報量が違いすぎます。
ある部分だけを取り出して
従前担当していた弁護士を批判するということは
慎むべきだと思うからです。
弁護士のセカンドオピニオンが難しい理由があります。

事実に謙虚であれ
それを肝に銘じない法律家は
大変危険な存在ということになります。

<被害感情と第三者の存在>

実際、刑事弁護に示談はつきものです。
相手は被害者ですし、こちらは加害者の弁護人です。

おそらく多くの国民は、
弁護人というのは、こずるい方法で
被告人の刑をまけてもらう値切りのプロだと
思われているのかもしれません。

実際は、そんな被告人の利益を前面に出して
示談が成立するということはあまりないのではないでしょうか。

被害にあわれた方の被害をおもんばかり、
少しでも被害回復していただく
刑が軽くなるのはあくまでも結果ということでなければ
うまくいかないのではないかと考えています。

弁護人だから示談するわけですが、
被害者の利益にもなるように動くわけです。
これはとても良い仕事になることがあります。
加害者側として被害者に寄り添うわけです。
実際に被害者とのやりとりで
人情の機微に触れたり、勉強させてもらうことも
多くあります。

ただ、被害者の方は被害にあわれているわけで、
多くは、加害者に怒りをお持ちです。
さらに、再び被害にあうかもしれないという
危機感があるだけでなく、
被害にあったことを責められたりして、
自尊感情が低下していることもあります。

弁護士がフランクに接しているつもりでも
相当注意しなければ、
危機意識を活性化させ、
怒りが増幅するだけでなく、
その怒りが弁護士に向かうことも
ありうることです。

私は丁寧に丁寧に接するべきだと思うのですが、
いろいろな考えの弁護士はいるでしょう。

また、気を付けなければならないのは、
一対一で話しているとき、
ああ、いい感触だなと話を勧めていても、
被害者の方は、相手が弁護士だからということで
遠慮してあわせていただいているということもありうることです。

さらに、その時はいい感じで話していても
あとから、あの言葉何なんだと抗議されることもあります。
依頼者との関係でもありうることです。
事件の種類によっては、
気分が変調することが当たり前ということもあるし、
その時のやり取りを忘れてしまうということも実際あるわけです。

だから、私は、
微妙な事件の場合、
一対一で会うことをなるべく避けて、
被害者の方に同行していただく方と
一緒にあうようにすることもあります。

ところが、一番その必要性の高い
性犯罪の被害者の方は、
お身内にも事実を話せないということが
普通によくあります。

こちらが最善の注意を払って時間もかけて
相手方を傷つけないようにお話し合いをしても、
誰かとの電話一本で
コロッと結論が変わることもよくあります。
あるのです。

その場にいたら、
なんということもない話が、
第三者からすれば気に食わない
「あなたそればかにされているわよ
もっと主張しなさいよ。」
の一言で変わってしまうのです。

普通の弁護士ならば
そんな経験山ほどあるでしょう。

今回の宮崎のケースは
真実がわかりませんので、
弁護士は、論評を避けているはずです。

もしかしたらキャンペーンの言うように
高圧的に、告訴を取り下げるように脅かしたのかもしれません。

しかし、一般的には、以下のようなやり取りがあった
可能性もあるわけです。

弁護士「現在、あなたは告訴をしていらっしゃいますね。
でも、被疑者は合意があったと主張しているんです。
あなたの言っていることを疑っているわけではないとしても、
そうなると立場上私も、無罪主張しなければならないし、
無罪を裏付ける可能性のある証拠を提出しなければ
ならないのです。ビデオテープです。
これが、裁判官や検察官もビデオテープを見ることになります。」
被害者「傍聴人も見るのですか」
弁護士「ならないかもしれませんが、裁判官が判断することなので」
弁護士「告訴を取り下げていただけるならば、
このビデオを証拠で出す必要がなくなります。
私が責任を持って処分します。」

これが、被害者が第三者にこれこれこうだったと話すわけです。
第三者「じゃあ、ビデオを証拠で出さないから
告訴を取り下げろってことなんじゃないの。
示談金についてはいくらって言ったの?
被害者「示談金の話はされていなかった。」
第三者「金も出さないで告訴を取り下げろってことなの?」

そうすると、確かにそうだなと被害者の方は思われるわけです。
客観的な事実だけをつなぎ合わせると
実際そうなるのでしょう。
被害者の方も、「弁護士に自分が疑われていたのかもしれない。
声を上げることも否定されたのか。」と
そういう側面を強調して考えていくようになるでしょう。

第三者の方に悪意があったわけではないのですが、
その場にいないことで話が変わっていくことがある
ということを言いたいのです。

また、あくまでもそういう可能性があることを
弁護士は考慮しなければならないということを言いたいだけです。
宮崎の事件についてこうだったのではないかということを言いたいのではありません。

事実に謙虚であるということは
一つの視点で決めつけないということだと思います。

わたしならば、こういうケースは
被害者の方と一対一で会わず、
この第三者の方に付き添ってもらうことを
提案するでしょう。

このような体験をしているはずの弁護士は
事実を確認する方法もないにもかかわらず、
本体の刑事裁判の結果が出ていないにもかかわらず
キャンペーンに参加しないのは
こういう理由があるからなんです。
ということを、
賛成していただかなくても
そういう考えもあるかもしれないと
思っていただければ
とても幸せです。

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2015-02-05 09:45 nice!(1) コメント(0) トラックバック(0)

引用:宮崎の事件の弁護士批判キャンペーンに弁護士が参加しない理由。本当は弁護士も人前で怒りたいけれど。:弁護士の机の上:So-netブログ

深澤真紀×眞鍋かをり×大竹まこと:宮崎強姦ヒテオ事件と加害者側弁護士の懲戒請求 – YouTube

2015/02/03 に公開

編集者でコラムニストの深澤真紀が、眞鍋かをりと大竹まことに、宮崎強姦ビデオ事­件について語っています。

引用:▶ 深澤真紀×眞鍋かをり×大竹まこと:宮崎強姦ビデオ事件と加害者側弁護士の懲戒請求 – YouTube

宮崎強姦ビデオ事件に1万5000の「ノー」~30代働く女性が求める「本当に味方になる法律」とは?(日経ウーマンオンライン(日経ウーマン))/囲碁好き&一応弁護士

– 投稿者:windspiritroula(碁を打って 一人佇む 風の精) 日時:2015/03/19 19:48 ツイート: https://twitter.com/windspiritroula/status/578508395637919744

解釈が分かれているにせよ、犯行が暴行・脅迫によるものではないと証明するためのビデオの去就を巡って大騒ぎになっているわけで/囲碁好き&一応弁護士

宮崎のビデオ示談交渉の署名運動について、当事者から事情を聴いた、という話が出ました。 真実なら、これまでの批判の一部を撤回致します/囲碁好き&一応弁護士

宮崎強姦事件「ビデオ」めぐる交渉で弁護人に懲戒請求――「誤解」指摘する声も|弁護士ドットコムニュース/弁護士奥村徹