「警察不祥事」タグアーカイブ

どんどん罰を与えれば、世の中よくなる、というものではにゃいよ。大阪府警のことで言えば、必要なのは罰よりも、第三者による調査や検証でせう/ジャーナリスト江川紹子

全署がインチキをやっていた組織的な不正。大阪府と大阪府議会と大阪府公安委員会は、デタラメ続きの大阪府警をいつまで放置しておくのか →大阪府警、犯罪8万件ごまかし/ジャーナリスト江川紹子

なんでこんなに捜査に時間がかかるのでせうね。組織的犯罪。普通だったら、供述合わせや証拠隠滅を避けるために、逮捕して取り調べるところでせう →署長・副署長、虚偽調書を黙殺 組織的隠蔽で立件も/ジャーナリスト江川紹子

正直ベースで何事にも臨み、隠したりごまかしたりしない、というカルチャーを根付かせないと、今後もこういった不祥事が頻発し、それでなくても国民に見放されつつある警察組織がますます見放され落ちて逝く/落合洋司弁護士

刑事収容施設法では、214条で、「留置担当官は、被留置者が次の各号のいずれかに該当する場合には、留置業務管理者の命令により、その者を保護室に収容することができる。」として、「留置業務管理者の命令により」とされていますが、刑事施設に関する同法79条2項の「刑事施設の長の命令を待ついとまがないときは、刑務官は、その命令を待たないで、その被収容者を保護室に収容することができる。この場合には、速やかに、その旨を刑事施設の長に報告しなければならない。」が、刑務官を留置担当官、刑事施設の長を留置業務管理者に読み替えて準用されているので、記事にあるように、留置担当官の判断で可能であったわけで(とはいえ、なぜ、巡査部長の指揮、という話にでっちあげたのかがよくわからないのですが)、とんちんかんな警部補が、「このままでは全員が処分される」などと、馬鹿げたことを言い出したことが発端になってしまいました。

その後、嘘が嘘を呼ぶ、嘘の「わらしべ長者」(貧者?)のようになっていますが、過去のこういった警察不祥事を見ていても、一旦、ささいなことでも嘘をついてしまうと、それを糊塗するため、整合させるために、嘘を重ね、書類を偽造し、関与者が雪だるま式に増えて行く、というパターンが多いですね。上記の件でも、結局、偽証という重い罪まで犯してしまっていて、救いがたいな、と感じるとともに、こういう不祥事が起きてしまう警察組織の構造的な問題、何度も繰り返し指摘されてもなかなか是正、改善できない深刻さといったことを感じます。

やはり、正直ベースで何事にも臨み、隠したりごまかしたりしない、というカルチャーを根付かせないと、今後もこういった不祥事が頻発し、それでなくても国民に見放されつつある警察組織がますます見放され落ちて逝く、ということになってしまうでしょう。

引用:2013-06-10 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

神奈川県警の警部補 連絡を失念 元夫の殺人未遂で上司にうそ報告  ― スポニチ Sponichi Annex 社会/ジャーナリスト江川紹子

「こんなんじゃ、あかんぞ。全員が処分されるぞ」。関係者によると、巡査長の独断で男性を保護室に入れたとする調書ができたと知った警部補はこう言い/ジャーナリスト江川紹子

警察改革が進められるなか、新たな不祥事が明らかになった。大阪府警で起きた虚偽調書の作成問題。関与したとされる複数の警察官は体裁を取り繕うために「うその上塗り」を重ね、裁判での偽証という深刻な事態を招いていた。警察組織の根深い隠蔽(いんぺい)体質が改めて問われている。

 昨年12月2日夜。府警堺署の留置場で、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕・勾留中の男性(40)が騒ぎ出した。「ほかの留置者と別々にする必要がある」。当直勤務中の巡査長(33)はこう判断し、男性を留置保護室に入れようとした。

 男性が騒ぎ続けたため、同僚の巡査(25)と上司の警部補が駆けつけ、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。別の当直署員が逮捕までの経緯をまとめた調書を作ることになり、巡査長と巡査が「巡査長の独断で男性を保護室に入れた」と説明。それが調書に記された。

 「こんなんじゃ、あかんぞ。全員が処分されるぞ」。関係者によると、巡査長の独断で男性を保護室に入れたとする調書ができたと知った警部補はこう言い、現場にいなかった巡査部長が指揮したことにするよう提案。いったん調書を作った署員は疑問を投げかけたが、警部補が「ええんや」と押し切った。

引用:朝日新聞デジタル:警察、巣くう隠蔽 虚偽調書への疑問にも「ええんや」 – 社会