「陸山会事件」タグアーカイブ

論外というか、本当に情けない。「正義の検察」が、ここまで羞恥心のない/郷原信郎弁護士


6月には小沢一郎代表の元秘書、石川知裕氏からの聴取も試みたが、石川氏が録音を希望したために中止した。/MSN産経ニュース

検察側「安堵」「組織に問題」 告発者「信頼回復不可能に」
2013.7.31 22:08 (1/2ページ)

 「上っ面ではなく指摘を謙虚に受け止めて捜査した結果、故意は認められなかった」。田代政弘元検事の不起訴処分を受けて、最高検の松井巌刑事部長は報道陣の取材に応じ、虚偽記載が個人の過失だったと繰り返し強調。一方、検察内部からは「問題が一区切りとなり安堵(あんど)した」「信頼回復はここからだ」との声が漏れた。

 最高検は4月の不起訴不当議決を受けた再捜査で、辞職後に会社勤めをしている田代元検事から複数回にわたり事情聴取。6月には小沢一郎代表の元秘書、石川知裕氏からの聴取も試みたが、石川氏が録音を希望したために中止した。

 松井部長は「関係者の取り調べなどできる限りの捜査を行って、証拠を冷徹に検証した」と言及。「不起訴は身内に甘いのではないか」との質問には「甘くないことを示すのは難しいが、有罪を立証できないものは起訴できない」とした。

引用:【田代元検事不起訴】検察側「安堵」「組織に問題」 告発者「信頼回復不可能に」+(1/2ページ) – MSN産経ニュース

と言い張れば、きっと不起訴にしてもらえるでせう。弁護士は接見の際、しっかり打ち込んでおくように/ジャーナリスト江川紹子

と言い張れば、きっと不起訴にしてもらえるでせう。弁護士は接見の際、しっかり打ち込んでおくように


これから被疑者は、検察官から供述の変遷や矛盾を指摘されたら、「記憶が混同した」だけでなく/ジャーナリスト江川紹子


前田元検事が言う「私の記事」とはこれ →マスコミが報じない陸山会・虚偽報告書事件の/ジャーナリスト江川紹子


「敵」とみなせば徹底的に攻撃する闘争本能が弁護士政治家の特徴だ。小沢一郎氏の陸山会事件をめぐる民主党内抗争でも弁護士出身議員が大きな役割を演じた。/NEWSポストセブン|弁護士出身政治家 国会で相手論破目的化する致命的欠陥あり

こうした論点のすり替えは政治家にとっては大きな問題をはらむのではないか。平野貞夫・元参院議員は、議会政治の面でも、弁護士出身者には致命的な欠陥を持つ議員が多いと指摘する。

「議会政治では相手を納得させ、あるいは勝ちを譲っても、幅広い合意をつくることが重要だ。しかし、弁護士議員は法廷のように国会で相手を論破することが目的化している」

 言い方を変えれば、橋下氏がそうであるように、「敵」とみなせば徹底的に攻撃する闘争本能が弁護士政治家の特徴だ。小沢一郎氏の陸山会事件をめぐる民主党内抗争でも弁護士出身議員が大きな役割を演じた。

 検察審査会で小沢氏が強制起訴されると、江田氏や仙谷氏ら菅政権中枢の弁護士政治家たちが「起訴は起訴だ」「強制起訴なら離党勧告」とその闘争本能を発揮して攻撃し、民主党執行部は小沢氏を党員資格停止処分にして代表選への出馬を含めて政治活動を封じ込めた。それが民主党分裂につながり、政権を失う結果を招いた。

 しかし、そもそも小沢裁判は、検察の捜査段階から、政治資金収支報告書の入金日の「期ずれ」問題(※注)という、他の多くの政治家は報告書の修正で済ませている事務手続き上の瑕疵(かし=欠点、欠陥)が問われた事件である。

 そんな形式犯の容疑で、果たして政権党の大黒柱だった小沢氏の政治的行動を縛ることが国民に益をもたらすのか。この事件は国家において政治と法のどちらが優先されるかをめぐって、形式犯でも違法は違法と見る「弁護士政治家の正義」と、瑕疵があったと違法性を問うより有権者への責任を果たすことの方が重要だという「政治家の正義」が正面からぶつかった戦いといえた。

 最終的には小沢氏は後に無罪が確定し、違法性さえも認められなかったわけだが、それならなおのこと、弁護士政治家が仕掛けた内紛はマニフェストの実現を挫折させ、国民の生活を混乱させて政権交代への期待まで潰し、戦後日本にようやく定着したかに見えた「国民の政権選択が可能な2大政党制による政治」を大きく逆戻りさせただけではなかったのか。

 江田五月・元参院議長がこう振り返る。

「あの時、小沢氏は強制起訴で刑事被告人になった。民間人が被告人になっても、推定無罪の原則から会社をクビになったりするのは間違っているが、公務員であれば判決確定まで休職扱いになります。ましてや、国会議員という権力行使や立法に関わる人が、被告人になっている状況は矛盾がある。だから党員資格停止処分にしたのは間違っていなかったと考えるが、結果、小沢さんが無罪でよかった」

 裁判官出身らしく、政権党の分裂で国民生活を混乱させても、「法律家の正義」を優先すべきという姿勢に見える。

【※注】小沢氏の政治資金管理団体「陸山会」は2004年10月に世田谷区内の土地の購入契約を結び、翌2005年1月に本登記した。同会はこの土地の取得を「登記日」である2005年の政治資金収支報告書に記載したが、検察審査会は「購入日の2004年分に記載しなかったのは虚偽記載」と小沢氏を政治資金規正法違反容疑で強制起訴した。小沢裁判で問われたのは「購入契約日」か「登記日」に記載すべきか、という手続き上の瑕疵の責任の所在だった。

※週刊ポスト2013年6月14日号

引用:NEWSポストセブン|弁護士出身政治家 国会で相手論破目的化する致命的欠陥あり

最大の理由は検事が偽装した捜査報告書の存在に求められる。本書には捜査報告書の全文と隠し録って作成した実際の録音反訳書が収められているが、報告書の8割近くがねつ造であり、開いた口がふさがらない。/BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

法務大臣が検察の独立性を超越して検事総長を直接指揮できる「指揮権」。戦後、発動されたのは一度だけだが、世間を賑わした「小沢事件」への検察の対応を巡り、昨年、58年ぶりに発動寸前の状態にあった。本書では発動予定の前日に解職された当時の法務大臣の著者が検察の腐敗を糾弾している。
 政治家、小沢一郎氏の資金管理団体が収支報告書で会計処理を誤った事件は、検察が会計処理の背後に不正資金があると睨んだことで国政を左右する事件に発展した。結局、小沢氏は無罪に終わったが、世間ではグレーの印象が未だに強い。最大の理由は検事が偽装した捜査報告書の存在に求められる。本書には捜査報告書の全文と隠し録って作成した実際の録音反訳書が収められているが、報告書の8割近くがねつ造であり、開いた口がふさがらない。
 組織ぐるみのねつ造を「担当検事の記憶違い」で終わらせようとする検察の隠蔽体質に著者は指揮権をちらつかせたことで、返り討ちに遭うが、自身の解職については多くを語らない。検察が抱える闇は我々の想像以上に深くて暗い。

引用:指揮権発動―検察の正義は失われた [著]小川敏夫 – 江田晃一 – 話題の新刊(週刊朝日) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

今日の東京新聞特報面が東京地検・虚偽捜査報告書事件で、検察審査会の審査補助員が不祥事を起こして退職した元検察幹部であることについて、「公正疑われる人選」と/ジャーナリスト江川紹子

陸山会事件での検審騙しの虚偽捜査報告書作成事件の田代元検事への不起訴不当を受けた再捜査など、検察が、真摯に反省し、取り組まなければならないことは山ほどある/郷原信郎弁護士