被疑者ノートを差し入れても、1行も書かない状態でした。私は何度も、道義的な後悔と刑事責任は別だということを説いて聞かせなければなりませんでした。 /(江川 紹子) – 個人 – Yahoo!ニュース

調書はどのように作成されたのか

ーー誤想防衛事件での取り調べや調書作成は、どのようなものだったのでしょうか。

Aさんは、ものすごくまじめで、弟思いの方です。奥歯を折るような激しい暴力を受けたとはいえ、弟を死に追いやってしまったということで、自分を責めていました。捜査段階でも、無罪になりたいとも思っておらず、本人は刑務所に行くつもりだったんです。殺すつもりはなかった、ということ以外、何を言われても反論しようとか、自分の立場をよくしようという意識はない。被疑者ノートを差し入れても、1行も書かない状態でした。私は何度も、道義的な後悔と刑事責任は別だということを説いて聞かせなければなりませんでした。

引用:【裁判記録は誰のものか】「これは国民の知る権利の問題です」(江川 紹子) – 個人 – Yahoo!ニュース