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暴力団は怖いと言われるが、弁護士の仕事との関係では、暴力団幹部の人達はそれほど怖くない。/矢部善朗弁護士

暴力団関係者と交際 警部補を懲戒免職 和歌山県警 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」/落合洋司弁護士

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140222-00268832-agara-l30

近年、県や県内の自治体が暴力団排除条例を施行するなど暴力団追放に力を入れている。その一方で、運動の先頭に立つべき県警の幹部が暴力団関係者と交際していたことが発覚した。

警視については10年4月と11月の2回、この暴力団関係者経営のカフェレストランで、部下職員約40人が参加する懇親会を開催。

近年の暴力団排除の流れ、動きに照らすと言語道断、ということになるのですが、従来の警察の暴力団に対する姿勢には、現状のような徹底排除に徹していない面があって、事件捜査等を契機として警察官と暴力団関係者につながりが生じ、一種の持ちつ持たれつ的な関係の中で情報を収集するといったことが行われてきていて、それなりに有益な情報も収集できていた面もあったと思います。ミイラ取りがミイラになるようなことは論外ですが、そういった従来ありがちだったスタイルが、すぐには根絶できないままでいる、そういう状態がこのような不祥事となって現れてきているのではないかという印象を受けます。

世の中が変わり警察の暴力団への姿勢も変わっている、従来の在り方を抜本的に見直すしかないところに来ている、ということを、日本全国の警察で、末端まで周知徹底することが改めて強く求められていると言えるでしょう。

引用:2014-02-22 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

弁護士というのは、所詮、勉強がよくできる程度の小物ですから、そういう人々との付き合いができると、感化され、良くも悪くも取り込まれてしまう/落合洋司弁護士

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130531/crm13053114560005-n1.htm

容疑者が詐欺罪に問われた事件の公判では「被告とは友人です」と証言。「自ら暴力団に近い存在と宣言した」と周囲を驚かせた。

私が広島で司法修習中、刑事裁判を傍聴していたところ、広島でも有数の暴力団の大幹部が、さる事件で公判中で、被告人質問が始まる前、前に座っている速記官に、自分は早口なのでわかりにくいことがあったらいつでも言ってください、と気遣って声をかけているのを見て、これは暴力団とはいえなかなかの人物だな、と感じたことがありました。

その人もそうだったと思いますが、暴力団、反社、であっても、その世界で大きく昇りつめるような人物は、人間のスケールが大きく、人を魅了するものを持っていることがよくあります。弁護士というのは、所詮、勉強がよくできる程度の小物ですから、そういう人々との付き合いができると、感化され、良くも悪くも取り込まれてしまう、ということが起きがちです。今まで、そのパターンで失敗していた人を、私も、結構見てきているので、上記の事件が事件としてどこまで立ってくるかはわかりませんが、改めてそれは感じますね。

そういったリスクをよくわきまえ、自分をクールに見つめながら、危ない、ホットな場や人々とは、一定の距離を置く、ということが、どういう世界であってもリスクヘッジのためには必要である、ということでしょう。

引用:2013-06-01 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」