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痴漢冤罪事件の最大の問題は、被害者の供述の信用性が何も吟味されることなく犯人と名指し/矢部善朗弁護士

冷静かつ毅然と否認して、できるだけ早く弁護士に連絡。これで何度目かな。/矢部善朗弁護士

こうしたからといって、必ず冤罪を防げるというわけではないけどね。ボンクラ裁判官がいる以上。/矢部善朗弁護士

とにかく捕まった以上は、ほぼ100%有罪になることを覚悟し、グレーの決着を目指すべきです。/弁護士野澤隆-プレジデントオンライン

■99%有罪!正義などない

万が一、電車で痴漢をしていないにもかかわらず、痴漢をしたと糾弾されたとき、どうすればよいのでしょうか。

あくまで私見になりますが、一番おすすめできないのは、公開の法廷の場で徹底的に無罪を主張して戦うことです。あなたは、有罪率99%とも言われる裁判で「絶対に痴漢をしていない証拠」を示す必要があります。また、起訴後も身柄拘束されているとなれば、裁判の結果が出るまでの長期間、会社勤めもできず、社会的に抹殺されてしまうことも多いのです。冤罪が証明されると大々的に報道されることも多々あるので、戦ったほうがいいと思っている人もいますが、痴漢冤罪に関して、正義はないと考えてください。

では、どうすればよいか。

まず、確率論から導き出される合理的な結論の1つに「その場から走って逃げる」というものがあります。あなたがどう抗弁しようと、自分が痴漢でないと証明するのは極めて困難です。逃げて警察に捕まる確率から考えても、その選択肢が一定の説得力を持っているのは間違いありません。

しかし、逃げられない場合はどうすればよいのでしょうか。

まずは、騒動になったその場で、感情をむき出しにして、徹底的に怒ったほうがよいでしょう。

最大のリスクは第三者による証言が出てくることです。特に利害関係もない男性が「この人、お尻を触っていました」と証言されると決定的な証拠になってしまいます。そこで、怒鳴り散らすなりしながら「俺はやっていない。何を言っているんだ、こいつ」という態度を取り続ける必要があります。この人に関わったら面倒なことが起きると考えれば、大抵の人は、ここで騒動から回避する行動を取ります。

警察官が呼ばれた段階でやってはならないことは、警察署への任意同行に最初から黙って従うことです。警察署へ行ってから容疑を否認し続けると、1週間から10日間程度拘束されることはよくあります。この間は仕事に行くことはできないので大変なことになります。会社にバレたらクビを覚悟しなければならず、ここからはギリギリの戦いが始まります。

痴漢容疑で拘束されたら、まずは弁護士を呼ぶことです。そして、弁護士から家族に連絡してもらい、家族から会社に「急病で倒れたので、有休を使わせていただくようお願いします」と手配します。同僚から「お見舞いに行きたいので入院先を教えてくれ」などと言われても、家族を通じ「絶対安静、面会できない」などと話してもらい、上手にお茶を濁します。

そして、逮捕から10日程度以内に、被害者に連絡を取って事件の解決を図ります。これを過ぎると有休を使い果たしてしまい、会社にバレる可能性が高まります。ここで無駄に完全否認の形を取り続けると、逃亡または罪証隠滅の恐れがあるということで、最大で23日間も拘束されてしまいます。

冤罪事件であるにもかかわらず、なぜ示談する必要があるのかにつき依頼者である被疑者としては釈然としない点が多いのは理解したうえで、依頼者に認めさせる内容は「意図的に触ったのではなく、あくまでも触れただけ」とすることがポイントです。つまり、故意のわいせつ罪ではなく、あくまでも「過失に基づく損害賠償」の形で事件を終わらせるのです。そして、被害者とやり取りする書類上は単に「損害賠償金○○万円」とし、被害者の方に「寛大な処分でかまわない」という旨の記載がある書類にサインをしてもらいます。被害者も最初のうちは怒っていますが、最後はお金で折り合いをつけようとする方も多いのです。こうして示談を成立させ、担当検事に「玉虫色だけど、示談が成立したし、故意のわいせつ罪で無駄に法廷で争われるより不起訴処分のほうが楽だよ」という形で処理させるのです。

とにかく捕まった以上は、ほぼ100%有罪になることを覚悟し、グレーの決着を目指すべきです。私の知る限りでも多くの人が、痴漢で捕まっても会社にバレずに通常の市民生活に戻っています。

(弁護士 野澤 隆 構成=渡瀬裕哉 撮影=坂本道浩)

引用:痴漢冤罪「この人です!」と騒がれたら、まず何をするか(プレジデントオンライン) – ライフ – livedoor ニュース

痴漢容疑で拘束されたら、まずは弁護士を呼ぶことです。そして、弁護士から家族に連絡してもらい、家族から会社に/弁護士野澤隆-プレジデントオンライン

■99%有罪!正義などない

万が一、電車で痴漢をしていないにもかかわらず、痴漢をしたと糾弾されたとき、どうすればよいのでしょうか。

あくまで私見になりますが、一番おすすめできないのは、公開の法廷の場で徹底的に無罪を主張して戦うことです。あなたは、有罪率99%とも言われる裁判で「絶対に痴漢をしていない証拠」を示す必要があります。また、起訴後も身柄拘束されているとなれば、裁判の結果が出るまでの長期間、会社勤めもできず、社会的に抹殺されてしまうことも多いのです。冤罪が証明されると大々的に報道されることも多々あるので、戦ったほうがいいと思っている人もいますが、痴漢冤罪に関して、正義はないと考えてください。

では、どうすればよいか。

まず、確率論から導き出される合理的な結論の1つに「その場から走って逃げる」というものがあります。あなたがどう抗弁しようと、自分が痴漢でないと証明するのは極めて困難です。逃げて警察に捕まる確率から考えても、その選択肢が一定の説得力を持っているのは間違いありません。

しかし、逃げられない場合はどうすればよいのでしょうか。

まずは、騒動になったその場で、感情をむき出しにして、徹底的に怒ったほうがよいでしょう。

最大のリスクは第三者による証言が出てくることです。特に利害関係もない男性が「この人、お尻を触っていました」と証言されると決定的な証拠になってしまいます。そこで、怒鳴り散らすなりしながら「俺はやっていない。何を言っているんだ、こいつ」という態度を取り続ける必要があります。この人に関わったら面倒なことが起きると考えれば、大抵の人は、ここで騒動から回避する行動を取ります。

警察官が呼ばれた段階でやってはならないことは、警察署への任意同行に最初から黙って従うことです。警察署へ行ってから容疑を否認し続けると、1週間から10日間程度拘束されることはよくあります。この間は仕事に行くことはできないので大変なことになります。会社にバレたらクビを覚悟しなければならず、ここからはギリギリの戦いが始まります。

痴漢容疑で拘束されたら、まずは弁護士を呼ぶことです。そして、弁護士から家族に連絡してもらい、家族から会社に「急病で倒れたので、有休を使わせていただくようお願いします」と手配します。同僚から「お見舞いに行きたいので入院先を教えてくれ」などと言われても、家族を通じ「絶対安静、面会できない」などと話してもらい、上手にお茶を濁します。

そして、逮捕から10日程度以内に、被害者に連絡を取って事件の解決を図ります。これを過ぎると有休を使い果たしてしまい、会社にバレる可能性が高まります。ここで無駄に完全否認の形を取り続けると、逃亡または罪証隠滅の恐れがあるということで、最大で23日間も拘束されてしまいます。

冤罪事件であるにもかかわらず、なぜ示談する必要があるのかにつき依頼者である被疑者としては釈然としない点が多いのは理解したうえで、依頼者に認めさせる内容は「意図的に触ったのではなく、あくまでも触れただけ」とすることがポイントです。つまり、故意のわいせつ罪ではなく、あくまでも「過失に基づく損害賠償」の形で事件を終わらせるのです。そして、被害者とやり取りする書類上は単に「損害賠償金○○万円」とし、被害者の方に「寛大な処分でかまわない」という旨の記載がある書類にサインをしてもらいます。被害者も最初のうちは怒っていますが、最後はお金で折り合いをつけようとする方も多いのです。こうして示談を成立させ、担当検事に「玉虫色だけど、示談が成立したし、故意のわいせつ罪で無駄に法廷で争われるより不起訴処分のほうが楽だよ」という形で処理させるのです。

とにかく捕まった以上は、ほぼ100%有罪になることを覚悟し、グレーの決着を目指すべきです。私の知る限りでも多くの人が、痴漢で捕まっても会社にバレずに通常の市民生活に戻っています。

(弁護士 野澤 隆 構成=渡瀬裕哉 撮影=坂本道浩)

引用:痴漢冤罪「この人です!」と騒がれたら、まず何をするか(プレジデントオンライン) – ライフ – livedoor ニュース

態度を取り続ける必要があります。この人に関わったら面倒なことが起きると考えれば、大抵の人は、ここで騒動から回避する行動を取ります。/弁護士野澤隆-プレジデントオンライン

■99%有罪!正義などない

万が一、電車で痴漢をしていないにもかかわらず、痴漢をしたと糾弾されたとき、どうすればよいのでしょうか。

あくまで私見になりますが、一番おすすめできないのは、公開の法廷の場で徹底的に無罪を主張して戦うことです。あなたは、有罪率99%とも言われる裁判で「絶対に痴漢をしていない証拠」を示す必要があります。また、起訴後も身柄拘束されているとなれば、裁判の結果が出るまでの長期間、会社勤めもできず、社会的に抹殺されてしまうことも多いのです。冤罪が証明されると大々的に報道されることも多々あるので、戦ったほうがいいと思っている人もいますが、痴漢冤罪に関して、正義はないと考えてください。

では、どうすればよいか。

まず、確率論から導き出される合理的な結論の1つに「その場から走って逃げる」というものがあります。あなたがどう抗弁しようと、自分が痴漢でないと証明するのは極めて困難です。逃げて警察に捕まる確率から考えても、その選択肢が一定の説得力を持っているのは間違いありません。

しかし、逃げられない場合はどうすればよいのでしょうか。

まずは、騒動になったその場で、感情をむき出しにして、徹底的に怒ったほうがよいでしょう。

最大のリスクは第三者による証言が出てくることです。特に利害関係もない男性が「この人、お尻を触っていました」と証言されると決定的な証拠になってしまいます。そこで、怒鳴り散らすなりしながら「俺はやっていない。何を言っているんだ、こいつ」という態度を取り続ける必要があります。この人に関わったら面倒なことが起きると考えれば、大抵の人は、ここで騒動から回避する行動を取ります。

警察官が呼ばれた段階でやってはならないことは、警察署への任意同行に最初から黙って従うことです。警察署へ行ってから容疑を否認し続けると、1週間から10日間程度拘束されることはよくあります。この間は仕事に行くことはできないので大変なことになります。会社にバレたらクビを覚悟しなければならず、ここからはギリギリの戦いが始まります。

痴漢容疑で拘束されたら、まずは弁護士を呼ぶことです。そして、弁護士から家族に連絡してもらい、家族から会社に「急病で倒れたので、有休を使わせていただくようお願いします」と手配します。同僚から「お見舞いに行きたいので入院先を教えてくれ」などと言われても、家族を通じ「絶対安静、面会できない」などと話してもらい、上手にお茶を濁します。

そして、逮捕から10日程度以内に、被害者に連絡を取って事件の解決を図ります。これを過ぎると有休を使い果たしてしまい、会社にバレる可能性が高まります。ここで無駄に完全否認の形を取り続けると、逃亡または罪証隠滅の恐れがあるということで、最大で23日間も拘束されてしまいます。

冤罪事件であるにもかかわらず、なぜ示談する必要があるのかにつき依頼者である被疑者としては釈然としない点が多いのは理解したうえで、依頼者に認めさせる内容は「意図的に触ったのではなく、あくまでも触れただけ」とすることがポイントです。つまり、故意のわいせつ罪ではなく、あくまでも「過失に基づく損害賠償」の形で事件を終わらせるのです。そして、被害者とやり取りする書類上は単に「損害賠償金○○万円」とし、被害者の方に「寛大な処分でかまわない」という旨の記載がある書類にサインをしてもらいます。被害者も最初のうちは怒っていますが、最後はお金で折り合いをつけようとする方も多いのです。こうして示談を成立させ、担当検事に「玉虫色だけど、示談が成立したし、故意のわいせつ罪で無駄に法廷で争われるより不起訴処分のほうが楽だよ」という形で処理させるのです。

とにかく捕まった以上は、ほぼ100%有罪になることを覚悟し、グレーの決着を目指すべきです。私の知る限りでも多くの人が、痴漢で捕まっても会社にバレずに通常の市民生活に戻っています。

(弁護士 野澤 隆 構成=渡瀬裕哉 撮影=坂本道浩)

引用:痴漢冤罪「この人です!」と騒がれたら、まず何をするか(プレジデントオンライン) – ライフ – livedoor ニュース

まずは、騒動になったその場で、感情をむき出しにして、徹底的に怒ったほうがよいでしょう。/弁護士野澤隆-プレジデントオンライン

■99%有罪!正義などない

万が一、電車で痴漢をしていないにもかかわらず、痴漢をしたと糾弾されたとき、どうすればよいのでしょうか。

あくまで私見になりますが、一番おすすめできないのは、公開の法廷の場で徹底的に無罪を主張して戦うことです。あなたは、有罪率99%とも言われる裁判で「絶対に痴漢をしていない証拠」を示す必要があります。また、起訴後も身柄拘束されているとなれば、裁判の結果が出るまでの長期間、会社勤めもできず、社会的に抹殺されてしまうことも多いのです。冤罪が証明されると大々的に報道されることも多々あるので、戦ったほうがいいと思っている人もいますが、痴漢冤罪に関して、正義はないと考えてください。

では、どうすればよいか。

まず、確率論から導き出される合理的な結論の1つに「その場から走って逃げる」というものがあります。あなたがどう抗弁しようと、自分が痴漢でないと証明するのは極めて困難です。逃げて警察に捕まる確率から考えても、その選択肢が一定の説得力を持っているのは間違いありません。

しかし、逃げられない場合はどうすればよいのでしょうか。

まずは、騒動になったその場で、感情をむき出しにして、徹底的に怒ったほうがよいでしょう。

最大のリスクは第三者による証言が出てくることです。特に利害関係もない男性が「この人、お尻を触っていました」と証言されると決定的な証拠になってしまいます。そこで、怒鳴り散らすなりしながら「俺はやっていない。何を言っているんだ、こいつ」という態度を取り続ける必要があります。この人に関わったら面倒なことが起きると考えれば、大抵の人は、ここで騒動から回避する行動を取ります。

警察官が呼ばれた段階でやってはならないことは、警察署への任意同行に最初から黙って従うことです。警察署へ行ってから容疑を否認し続けると、1週間から10日間程度拘束されることはよくあります。この間は仕事に行くことはできないので大変なことになります。会社にバレたらクビを覚悟しなければならず、ここからはギリギリの戦いが始まります。

痴漢容疑で拘束されたら、まずは弁護士を呼ぶことです。そして、弁護士から家族に連絡してもらい、家族から会社に「急病で倒れたので、有休を使わせていただくようお願いします」と手配します。同僚から「お見舞いに行きたいので入院先を教えてくれ」などと言われても、家族を通じ「絶対安静、面会できない」などと話してもらい、上手にお茶を濁します。

そして、逮捕から10日程度以内に、被害者に連絡を取って事件の解決を図ります。これを過ぎると有休を使い果たしてしまい、会社にバレる可能性が高まります。ここで無駄に完全否認の形を取り続けると、逃亡または罪証隠滅の恐れがあるということで、最大で23日間も拘束されてしまいます。

冤罪事件であるにもかかわらず、なぜ示談する必要があるのかにつき依頼者である被疑者としては釈然としない点が多いのは理解したうえで、依頼者に認めさせる内容は「意図的に触ったのではなく、あくまでも触れただけ」とすることがポイントです。つまり、故意のわいせつ罪ではなく、あくまでも「過失に基づく損害賠償」の形で事件を終わらせるのです。そして、被害者とやり取りする書類上は単に「損害賠償金○○万円」とし、被害者の方に「寛大な処分でかまわない」という旨の記載がある書類にサインをしてもらいます。被害者も最初のうちは怒っていますが、最後はお金で折り合いをつけようとする方も多いのです。こうして示談を成立させ、担当検事に「玉虫色だけど、示談が成立したし、故意のわいせつ罪で無駄に法廷で争われるより不起訴処分のほうが楽だよ」という形で処理させるのです。

とにかく捕まった以上は、ほぼ100%有罪になることを覚悟し、グレーの決着を目指すべきです。私の知る限りでも多くの人が、痴漢で捕まっても会社にバレずに通常の市民生活に戻っています。

(弁護士 野澤 隆 構成=渡瀬裕哉 撮影=坂本道浩)

引用:痴漢冤罪「この人です!」と騒がれたら、まず何をするか(プレジデントオンライン) – ライフ – livedoor ニュース

あくまで私見になりますが、一番おすすめできないのは、公開の法廷の場で徹底的に無罪を主張して戦うことです。/弁護士野澤隆-プレジデントオンライン

■99%有罪!正義などない

万が一、電車で痴漢をしていないにもかかわらず、痴漢をしたと糾弾されたとき、どうすればよいのでしょうか。

あくまで私見になりますが、一番おすすめできないのは、公開の法廷の場で徹底的に無罪を主張して戦うことです。あなたは、有罪率99%とも言われる裁判で「絶対に痴漢をしていない証拠」を示す必要があります。また、起訴後も身柄拘束されているとなれば、裁判の結果が出るまでの長期間、会社勤めもできず、社会的に抹殺されてしまうことも多いのです。冤罪が証明されると大々的に報道されることも多々あるので、戦ったほうがいいと思っている人もいますが、痴漢冤罪に関して、正義はないと考えてください。

では、どうすればよいか。

まず、確率論から導き出される合理的な結論の1つに「その場から走って逃げる」というものがあります。あなたがどう抗弁しようと、自分が痴漢でないと証明するのは極めて困難です。逃げて警察に捕まる確率から考えても、その選択肢が一定の説得力を持っているのは間違いありません。

しかし、逃げられない場合はどうすればよいのでしょうか。

まずは、騒動になったその場で、感情をむき出しにして、徹底的に怒ったほうがよいでしょう。

最大のリスクは第三者による証言が出てくることです。特に利害関係もない男性が「この人、お尻を触っていました」と証言されると決定的な証拠になってしまいます。そこで、怒鳴り散らすなりしながら「俺はやっていない。何を言っているんだ、こいつ」という態度を取り続ける必要があります。この人に関わったら面倒なことが起きると考えれば、大抵の人は、ここで騒動から回避する行動を取ります。

警察官が呼ばれた段階でやってはならないことは、警察署への任意同行に最初から黙って従うことです。警察署へ行ってから容疑を否認し続けると、1週間から10日間程度拘束されることはよくあります。この間は仕事に行くことはできないので大変なことになります。会社にバレたらクビを覚悟しなければならず、ここからはギリギリの戦いが始まります。

痴漢容疑で拘束されたら、まずは弁護士を呼ぶことです。そして、弁護士から家族に連絡してもらい、家族から会社に「急病で倒れたので、有休を使わせていただくようお願いします」と手配します。同僚から「お見舞いに行きたいので入院先を教えてくれ」などと言われても、家族を通じ「絶対安静、面会できない」などと話してもらい、上手にお茶を濁します。

そして、逮捕から10日程度以内に、被害者に連絡を取って事件の解決を図ります。これを過ぎると有休を使い果たしてしまい、会社にバレる可能性が高まります。ここで無駄に完全否認の形を取り続けると、逃亡または罪証隠滅の恐れがあるということで、最大で23日間も拘束されてしまいます。

冤罪事件であるにもかかわらず、なぜ示談する必要があるのかにつき依頼者である被疑者としては釈然としない点が多いのは理解したうえで、依頼者に認めさせる内容は「意図的に触ったのではなく、あくまでも触れただけ」とすることがポイントです。つまり、故意のわいせつ罪ではなく、あくまでも「過失に基づく損害賠償」の形で事件を終わらせるのです。そして、被害者とやり取りする書類上は単に「損害賠償金○○万円」とし、被害者の方に「寛大な処分でかまわない」という旨の記載がある書類にサインをしてもらいます。被害者も最初のうちは怒っていますが、最後はお金で折り合いをつけようとする方も多いのです。こうして示談を成立させ、担当検事に「玉虫色だけど、示談が成立したし、故意のわいせつ罪で無駄に法廷で争われるより不起訴処分のほうが楽だよ」という形で処理させるのです。

とにかく捕まった以上は、ほぼ100%有罪になることを覚悟し、グレーの決着を目指すべきです。私の知る限りでも多くの人が、痴漢で捕まっても会社にバレずに通常の市民生活に戻っています。

(弁護士 野澤 隆 構成=渡瀬裕哉 撮影=坂本道浩)

引用:痴漢冤罪「この人です!」と騒がれたら、まず何をするか(プレジデントオンライン) – ライフ – livedoor ニュース

でたらめな「自白」しか証拠を持っていない検察の主張が通るはずもなく、’11年、桜井さんと杉山さんの強盗殺人容疑について無罪が確定した。/ | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

布川事件—。

 ’67年、茨城県利根町布川で大工の男性が殺害された。警察は桜井昌司さんと杉山卓男さんを別件で逮捕。容疑を”自白”したとして、検察は強盗殺人罪で起訴した。二人は「自白は強要されたもの」として容疑を全面否認したが、’78年、無期懲役の判決が確定した。

 二人は’96年に仮釈放された後も身の潔白を訴え続け、弁護団の丹念な証拠開示請求によって、事件現場に二人の痕跡が残されていないこと、検察が証拠とした自白テープに改竄の跡が見られることなどが新たに判明。そして’05年に水戸地裁が、「有罪とした証拠の信用性に疑問が生じた」として再審開始を決定した。この時点で、二人が無罪になることはほぼ既定路線と思われた。

 だが、’10年に始まった再審の公判で、当時、水戸地検の三席検事だった上本検事は無期懲役を求刑したのだ。もちろん、でたらめな「自白」しか証拠を持っていない検察の主張が通るはずもなく、’11年、桜井さんと杉山さんの強盗殺人容疑について無罪が確定した。逮捕勾留から44年かけて、ようやく無実が証明されたのである。

引用:連続追及 第9弾 PCなりすまし事件 やっぱりひどい!自白強要なんて朝飯前 取調官は「冤罪検事」と呼ばれる男  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

人質司法は最大の虚偽自白要因。江川さんなどにもっと取り上げてほしい。人質司法解消の冤罪防止効果は/矢部善朗弁護士