「検察」カテゴリーアーカイブ

ミスをしても責任を取る必要がない、検察組織という”聖域”が、こうしたモンスターたちを作り上げてしまったと思います/| 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

ミスをしても責任を取る必要がない、検察組織という”聖域”が、こうしたモンスターたちを作り上げてしまったと思います」

 上本検事はこの4月1日付の人事異動で広島地検に転出。後任には前宇都宮地検足利支部長の倉持俊宏検事が着任した。だが、その後、検察の方針が軌道修正されたようには見えない。桜井さんが言うように、検察は絶対に自らの非を認めようとしないのだろうか。

 もう一人、上本検事とともに今回の取り調べにあたってきた東京地検特捜部出身の水庫一浩検事にもとんでもない”前科”がある。

 この水庫検事は「朝鮮総連ビル詐欺事件」で、事件に関与したとされる元公安調査庁長官で、元高検検事長の緒方重威氏の取り調べを担当した。

 緒方氏は自著『公安検察』に、検察の取り調べの苛烈さをこう記す。

〈検事として取り調べにあたった経験のある私でさえも、「取り調べを受ける側の立場とはこれほど辛いものなのか」と思い知らされるほどの苛烈さであった。

 脅迫、恫喝、侮辱、泣き落とし、そして決定的な孤独……。二度も「自供」に追い込まれてしまった。その「自供」は直ちにメディアにリークされ、大きく報道もされた〉

 同書によれば、水庫検事は、「共犯者」の供述を”捏造”し、かつ事情を何も知らない段階の長女からのメールをも使って、緒方氏を「ウソの供述」に追い込んだという。

引用:連続追及 第9弾 PCなりすまし事件 やっぱりひどい!自白強要なんて朝飯前 取調官は「冤罪検事」と呼ばれる男  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

最高検幹部らでつくる「新たな時代における取調べの在り方検討チーム」が今春、取り調べの録音・録画(可視化)は犯罪の立証に有効だとする提言をまとめ、全国の地検に伝えていたことが分かった。/毎日jp(毎日新聞)

毎日新聞 2013年05月05日 東京朝刊

 最高検幹部らでつくる「新たな時代における取調べの在り方検討チーム」が今春、取り調べの録音・録画(可視化)は犯罪の立証に有効だとする提言をまとめ、全国の地検に伝えていたことが分かった。取り調べで自白したのに調書への署名に応じないケースなどでは犯罪を証明する「実質証拠」になるとして、録画したDVDの裁判所への提出を検討すべきだとしている。

 2010年の大阪地検特捜部の証拠改ざん事件を受け、議論を進めてきた検察改革の一環。供述調書偏重とされた立証姿勢から脱却し、録音・録画を活用する方向性を鮮明に打ち出した格好だ。

 これまで録音・録画は容疑者が自らの意思で自白したこと(自白の任意性)の立証に主眼が置かれ、犯罪の証明に用いられることはまれだった。録音・録画の範囲も、検察官による供述調書の読み聞かせの場面に限られることが多かったが、最近は取り調べの全過程を記録する運用も広がっている。

 提言によれば、「再生で供述の正確な内容が分かる」と評価した上で、供述調書についても「供述の要点を的確に記載し、より簡潔で良い」とした。特に自白後に調書への署名を拒んだようなケースについては「録音・録画による立証が欠かせない」と言及した。

 また、「取り調べは自白獲得のためではなく、無実の人を生むことや必要以上の重い処罰を防ぐことも目的だ」と指摘した。

引用:取り調べ可視化:最高検「可視化は有効」 犯罪立証に活用提言- 毎日jp(毎日新聞)

次席検事は記者会見で、「判決内容を詳細に検討した結果、控訴しないという判断をした」と述べたが、具体的理由は明らかにしなかった。

塩尻市のコインランドリーで昨年2月、女性の下着を盗んだとして窃盗罪に問われ、長野地裁松本支部で無罪判決を言い渡された同市、無職男性(39)について、長野地検は控訴せず、無罪判決が3日、確定した。男性と弁護士は松本市の弁護士事務所で記者会見し、警察、検察側に改めて謝罪を求める考えを示すとともに、訴訟を検討していることを明らかにした。一方、長野地検の山本幸博・次席検事は記者会見で、「判決内容を詳細に検討した結果、控訴しないという判断をした」と述べたが、具体的理由は明らかにしなかった。

引用:塩尻の窃盗 無罪確定 : 長野 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)