<強姦事件>釈放男性の再審決定…「無罪の新証拠」大阪地裁 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

<強姦事件>釈放男性の再審決定…「無罪の新証拠」大阪地裁

毎日新聞 2月27日(金)21時6分配信

 強姦(ごうかん)・強制わいせつ事件で服役中に無罪の可能性が高いとして釈放された男性について、大阪地裁は27日、再審開始を決定した。登石(といし)郁朗裁判長は、被害者とされた女性らが事件はうそだったと証言を翻したことなどを踏まえ、「無罪を言い渡すべき新証拠がある」と判断した。今後、開かれる再審公判で男性は無罪になる見通し。

 決定などによると、男性は2004年と08年、当時10代だった女性に大阪市内で複数回性的暴行を加えたなどとして、2件の強姦罪と1件の強制わいせつ罪で起訴された。男性は一貫して否認したが、11年に懲役12年の実刑が確定。昨年11月に大阪地検が刑の執行を停止して釈放するまで、3年半服役した。

 男性の再審請求審で、女性は「強姦やわいせつ行為を受けたと虚偽の供述をした」と証言、目撃者とされる人も「罪悪感はあったが、うそをついた」と認めた。地検の再捜査で、性的暴行を受けた痕跡がないとの記載がある告訴当時の女性の診療記録も見つかり、登石裁判長は女性の新証言は信用できると結論付けた。

 地検の北川健太郎次席検事は「被害証言が虚偽だと裏付ける証拠を当時は把握していなかった。遺憾だ」と話した。

 男性の弁護人の後藤貞人弁護士(大阪弁護士会)は「捜査機関が診療記録の裏付け捜査を怠り、過去の裁判も被害者がうそをつくはずがないと決めつけた。事実への謙虚さを欠いた冤罪(えんざい)だ」と批判した。【服部陽】
【関連記事】

<大崎事件>服役した女性の再審請求を棄却 最高裁
<元諏訪市職員の窃盗>再審開始を要望 支援者ら署名添え、東京高裁に提出
<カメラ映像根拠に>東京・三鷹のバス痴漢 教諭逆転無罪判決 東京高裁
<女性、誤認の恐れ>痴漢 40代会社員に無罪判決

最終更新:2月27日(金)22時46分

毎日新聞

引用:<強姦事件>釈放男性の再審決定…「無罪の新証拠」大阪地裁 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

男性の弁護人の後藤貞人弁護士(大阪弁護士会)は「事実への謙虚さを欠いた冤罪(えんざい)だ」と批判した。<強姦事件>釈放男性の再審決定/弁護士奥村徹

逮捕報道を免れても罰金以上になると行政処分段階で実名と罪名が公表される <厚労省>医師・歯科医20人を処分(毎日新聞)/弁護士奥村徹