「コメント(廣野秀樹)」タグアーカイブ

何を言っても許され、言いたい放題であれば、その言い分の信憑性についての価値〜廣野秀樹



No.2 廣野秀樹 さん | 2007年9月 8日 00:41

 何を言っても許され、言いたい放題であれば、その言い分の信憑性についての価値も全体なレベルが低下し、羮に懲りて膾を吹くという過ちが起こり、真のえん罪を生む土壌にもなりうるのではないでしょうか。
 掘り起こされ、精査されることなく排除される事実が増え、そこから生じた不手際を逆手に検察や、裁判所をなじる向きもあるような。
 「裁判官が日本を滅ぼす」とか元裁判官の「狂った裁判官」という本も出ているぐらいですから。
 逆に正当な事実の証明が、著しく困難になり、ハードルも高くされているような気もします。
 それと、どこかの検事長だったかが、百人か千人の犯罪者を逃しても、一人の無辜を罰することなかれ、などという名言を残したそうですが、調査力や判断力を磨いた方が良さそうな。紛い物を容易に混じり込ませれば、間違いは簡単に起こりうるでしょう。
 これは単純な工場作業でも同じことで、はじめから分かり切った経験則です。プログラムの世界でもバグ(欠陥)は常識という大前提があるはずです。特別優秀な頭脳の持ち主か、そう思いこんでいる人であれば、話は別なのかもしれませんが、「万死に値する」などと軽々にいう政治家に似ていますね。
 国民をなめ腐った詭弁ですよ。

引用:刑事弁護について – 元検弁護士のつぶやき

送信者 元検弁護士のつぶやき

自己満足型利己主義者、貴族的病人の弊害は除去してもらいたいものです /廣野秀樹


No.27 廣野秀樹 さん | 2008年2月16日 00:32

 日本的には、「衣食足りて礼節を知る」というようですが、原典ではないかと思われる中国の菅仲の言葉は、「倉廩実ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る」となっており、後者がはるかに現実的なように感じます。
 もともと弁護士というのは、中世ヨーロッパの貴族というか有力者の価値観と言うのかスタイルから始ったと本で読んだことがあります。いってみれば、絵本か童話の世界が比較的長く続き、そこから抜け出せない意識改革の出来ない人も少なくないのかもしれません。
 おなじ、中世ヨーロッパのマキャベリの「君主論」には、その戒めのようなことも書いてありましたが。
 また、貴族道徳と批判されるニーチェは、次のように著作に書いています。全然有名ではないと思いますが。
 「あなたがたは、あなた方の子どもたちの国を愛さなければならない。あなた方の子どもたちへの愛、これをあなた方の貴族の資格とするがいい。わたしは、あなた方の帆に命ずる、その国を探せ、探せと!」
 なんか橋下知事の所信表明のようなものに通じる点を感じますが、ご存知なのかどうか。ニーチェなど口にすれば、変人扱いされるのがオチかもしれませんが。それだけ不都合でもあったようですが、ヨーロッパは、のちにナチスの台頭などで、大きな代償を払うことになったという世界史的な、流れもあるようで。ニーチェは死後に都合よく利用されたと言われていますが。
 自己満足型利己主義者、貴族的病人の弊害は除去してもらいたいものです。

引用:余裕があるからするのでは人権活動と呼ぶには値しないのか? – 元検弁護士のつぶやき

送信者 元検弁護士のつぶやき-2013

このような発信力は単なる権威(中身のない権威)を崩壊させる力も持ち得るようです<元検弁護士のつぶやき>


逆転現象

 Matimulogから blog:柳美里の件

 タイトルは「柳美里の件」ですが、批判対象は週刊誌などのマスメディア、さらには権威一般です。

 少なくとも、新聞記者にせよ週刊誌記者にせよテレビ記者にせよ、その取材方法から対応まで、取材対象から逆に監視され公開されることは覚悟しておいた方がよい。

 個人の情報発信力はまだまだマスメディアに及ばないと思いますが、一矢を報いる程度の力はあるように思います。
 もちろん、相手と場合によっては一矢を報いると100万本くらい返って来る可能性がありますが、腹を決めればマスメディアだって全くの無傷というわけにはいかないと思いますので、インターネットの発信力は一つのチェックアンドバランスの機能を果たすようになってきているのかも知れません。

 そして、このような発信力は単なる権威(中身のない権威)を崩壊させる力も持ち得るようです。

 そのような監視され公開されるリスクは、今まで相手にメディアがなくて泣き寝入りを強いてきたあらゆる職業(専門家とか教師とか)にいえることでもある。

 もちろん、弁護士、検事、裁判官にもいえることですね。
モトケン (2008年2月16日 00:52) | コメント(7) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top)

引用:逆転現象 – 元検弁護士のつぶやき

コメント欄から


No.4 廣野秀樹 さん | 2008年2月16日 19:16

 エントリのタイトルと内容にギャップを感じましたが、なるほどという気がしてきました。
 「窮鼠、猫を噛む」という言葉を思い浮かべましたが、リンク先の情報を読んだところ、猛女という印象で、日本にもやはりこいう人がいるのかと感じました。
 検察官の取調べ状況を録音して、反撃に使った例も出ていますが、情報機器、情報通信の発達は、確かにこの先も世の中を変えていくのかもしれません。
 諸刃の剣ということもありそうです。

 こちらのブログでも度々取り上げられている志布志冤罪事件でも、マスコミ関係者が取材対象の人に、台本のようなメモを渡し、そのまま読み上げるように指示したと、以前どこかのブログで見た覚えがあります。もう2年近く前かもしれません。

 いろいろ参考になる問題です。

引用:逆転現象 – 元検弁護士のつぶやき

送信者 元検弁護士のつぶやき-2013

送信者 元検弁護士のつぶやき-2013

送信者 元検弁護士のつぶやき-2013