これを具体的に役に立つ知識にするためには、参考書よりも演習だと思います。 俺が徹底的に受験生の答案にダメ出しをする個別指導とかなら面白いかもしれません。

粗いあてはめのしかたを示した参考書書いたらヒット間違いないと思います。知識(たとえば論点)を示した参考書は多くありますが、そういう観察力を養うことを主眼にした参考書は数が少なく、かつ多くの受験生が求めているものだと思います。
仕方というか、思考過程としては無意識にせよ皆辿ってるはずだと思うんですけどね。この過程を経なければ、適用法条を間違わずに論文答案を書くことは不可能なので。
ただ、思考過程はそうでも、論述に表れるかというと、この部分まで意識して飛ばさずに書いているという人はあまりいないと思います。
その点、俺はとにかく論理的順序をきちんと再現した答案を書きたいと考えていたので、簡潔にでも書いていました。例えば、「本問では甲がAを包丁で刺し、結果としてAは死亡しているから、以下、殺人罪(199条)の成否を検討する。」というように。
俺の答案の分量が極端に少なかったという話も何度か書いているのでフォロワーにはご存知の人もいるかもしれませんが、この「粗いあてはめ」に限らず、問題文に示された裸の事案から結論に至るまでの論理を端折らないためなら、多くの人がわざわざ書かないであろうことも俺は書くようにしていました。
それでいてトータルの分量は断然少ないわけですから、個々の論証が簡潔だったり当てはめが簡素だったり、ともかくどこかで減らしていたのだろうと思いますが、実際それで一桁順位で合格しているわけです。
司法試験の論文の採点基準はほぼブラックボックスですが、「拾えた論点の数と個々の論点の論証の出来で合計点が決まる」というような論点主義的なものではなく、もっとしっかり見てくれているという実感があります。
このような経験から俺の受験ノウハウは他の人にも役立つものだとは信じているのですが、だからといって参考書にしてヒットするのかというと、微妙だと思いますよ(ようやく参考書の話に辿り着いたw)。
「知識を示した参考書は多くありますが」と仰るのは当然で、論点等の知識を示すのは(当該知識を有する人にとっては)比較的容易ですが、あるべき答案の論理構造をそれとして示すことはそんなに容易ではありません。
というか、示すことはできますが、抽象的には俺が先ほどからいくつかのask回答で示した程度の内容に尽きてしまうので、それを読んで納得した気がしたとしても、使えるようにはならない人が多いと思うんですよね。
これを具体的に役に立つ知識にするためには、参考書よりも演習だと思います。
俺が徹底的に受験生の答案にダメ出しをする個別指導とかなら面白いかもしれません。
26日前

引用:粗いあてはめのしかたを示した参考書書いたらヒット間違いないと思います。知識(たとえば論点)を示した参考書は多くありますが、そういう観察力を養うことを主眼にした参考書は数が少なく、かつ多くの受験生が求めているものだと思います。 | ask.fm/lawkus