神戸新聞NEXT|社会|神戸連続児童殺傷事件 文芸春秋に兵庫県弁護士会が抗議声明

1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で、当時中学3年の加害男性(32)を「医療少年院送致」とした神戸家裁の決定全文が月刊「文芸春秋」5月号に掲載されたことについて、兵庫県弁護士会(幸寺覚会長)は8日までに、文芸春秋に抗議する声明を出した。

 声明は「遺族の名誉・プライバシー権が侵害され、深刻な二次被害を及ぼしており、元少年の更生を阻害する危険もある」と指摘。「遺族や裁判所と十分な事前協議をすることなく、唐突に公開に踏み切ったもので明らかに不適切。公表によって生じる危険や問題を軽視しており、看過できない」としている。

 文芸春秋は「関係者や被害者ご家族のプライバシーやお気持ちに照らし、一部名前は伏せ字にしています」などとコメントした。

引用:神戸新聞NEXT|社会|神戸連続児童殺傷事件 文芸春秋に兵庫県弁護士会が抗議声明