片山さんが犯人かどうかは分からないのだから、権力の情報を垂れ流しではなく、もっと情報を批判的に見ないと。4人の誤認逮捕があった事件であり、/ジャーナリスト江川紹子

稲川次席も、この質問にはちょっと戸惑ったよう。しばし言いよどんでから、「名前はできれば出さずに…」と答えた。

このやりとりは、検察とマスメディアの記者との関係を象徴的に現してはいないだろうか。

2月10日の逮捕以来、マスメディアを通じて、捜査機関から漏れたと思われる情報がたくさん報じられた。今回の追起訴についても、産経新聞が事前に報道。佐藤弁護士が検察に抗議をすると、「情報がうち(検察)から出たとは限らない。警察かもしれない」と反論した、という。

佐藤弁護士は、記者会見で報道陣に次のように注文をつけた。

「片山さんが犯人かどうかは分からないのだから、権力の情報を垂れ流しではなく、もっと情報を批判的に見ないと。4人の誤認逮捕があった事件であり、また同じことが起きているのではないかという疑いを持って臨んで欲しい」

引用:【PC遠隔操作事件】捜査終結。裁判に臨む検察の陣容は、まるで大疑獄事件?!(江川 紹子) – 個人 – Yahoo!ニュース