保釈の際、複数の刑務官が近寄って来て私の体を触ってきた。何だと思ったら、『お金持ちの洋服を触りたい』と。『構わないが汚さないでくれ』と言ったよ。/ゲンダイネット

ところで、ふだんは都内の高級ホテルで生活する川本氏だが、20日間の拘置所暮らしも楽しんだようだ。

「『大変だったでしょう』とよく聞かれたが、そうでもなかった。ただ、マッサージを呼べなかった。そういえば、保釈の際、複数の刑務官が近寄って来て私の体を触ってきた。何だと思ったら、『お金持ちの洋服を触りたい』と。『構わないが汚さないでくれ』と言ったよ。それでも5人ぐらいの刑務官に『うちの警備会社に入らないか』と声を掛けました。キビキビ働き、感じが良かった。食べ物? 名前は分からないが、具がワーッと入っている味噌汁に似た汁は良かった。『ふりかけ』も初めて食べた。ごはんにかけたんだが、おいしかったね」

「全部終わったら、今回の出来事を本に書こうと思っているよ。もちろん登場人物は実名でね」

 そう言って、取り調べ検事やヤメ検の名前が書かれた紙をジッと見つめた。とても80代と思えないほどエネルギッシュだ。検察にとっては、かなり「強敵」に違いない。

引用:ゲンダイネット