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ある弁護士は裁判員裁判の経験を通じ、最近の検察側の立証に危機感を抱く。「量刑が重くなるよう、被告に不利なことを/河北新報ニュース

<弁護側に危機感>
 裁判員制度は「見て聞いて分かる裁判」を掲げる。従来の法曹三者による刑事裁判以上に法廷でのやりとりを重んじる。
 ことし3月、山形地裁の強姦(ごうかん)致傷事件の裁判で、検察側証人として被害者が証言した。涙を流し、嘔吐(おうと)する姿に、裁判員経験者は「見るに堪えない」と感じた。判決は懲役15年で、検察側が求めた懲役12年を上回った。
 同月に福島地裁郡山支部であった強盗殺人事件の裁判。検察側は血の海と化した現場のカラー写真を示し、被害者が消防署に助けを求める音声を聞かせた。
 判決は極刑。複数の裁判員経験者が「写真を見て、こんなにひどい事件を起こした被告は死刑しかないと思った」「音声が頭から離れない」と打ち明けた。
 ある弁護士は裁判員裁判の経験を通じ、最近の検察側の立証に危機感を抱く。「量刑が重くなるよう、被告に不利なことを裁判員に必要以上に強く訴えかけている」

引用:河北新報ニュース 検察(4)強調/証拠の見せ方、異論も

求刑を5年上回る懲役15年/虐待死で懲役15年「不当でない」と控訴棄却

大阪府寝屋川市で2010年1月、当時1歳8か月の三女を暴行して死亡させたとして傷害致死罪に問われ、1審・大阪地裁の裁判員裁判で、ともに求刑を5年上回る懲役15年を言い渡された父親の岸本憲(あきら)(29)、母親の美杏(みき)(30)両被告の控訴審判決が11日、大阪高裁であった。

 的場純男裁判長は「1審の量刑は選択の範囲内で、重すぎて不当とは言えない」と述べ、両被告の控訴を棄却した。

引用:虐待死で懲役15年「不当でない」と控訴棄却 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

欠陥を有する人間なのだろうという認識からの予測です。<元検弁護士のつぶやき>

強姦累犯者

11歳女児乱暴で懲役10年の判決 東京地裁(産経ニュース)

 11歳の女児2人に対する強姦(ごうかん)致傷と強制わいせつの罪に問われた東矢恭幸被告(37)の判決公判が9日、東京地裁で開かれた。井口修裁判長は「自己中心的で卑劣。くむべき点はない。計画的で狡猾(こうかつ)な犯行だ」として、懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡した。

ということなんですけど

 井口裁判長は、東矢被告がこれまでに強姦罪などで2度服役していた上、出所後の半年間で再び事件を起こした点を指摘。「規範意識が著しく鈍麻している」と断罪した。

 子の親としての立場込みで言いますが、このような前科を考慮すると、求刑も判決も軽すぎるのではないかと思ってしまいます。
 再犯の危険性は極めて大です。
 本音で言えば、出てくればまたやるな、という感じです。
 これは非難とか憎悪からではなく、そういうタイプまたは欠陥を有する人間なのだろうという認識からの予測です。
 となると本来は無期懲役相当の事案ですが、社会隔離には法定刑の限界がありますので、それに代わる対策が絶対必要な犯罪類型だと思います。

 
モトケン (2008年10月 9日 18:56) | コメント(24) このエントリーを含むはてなブックマーク  (Top) 引用:強姦累犯者 – 元検弁護士のつぶやき