検察が無罪論告し謝罪=強姦再審が結審—大阪地裁 – WSJ

2015 年 8 月 19 日 17:31 JST 更新

 強姦(ごうかん)罪などで有罪判決を受け服役していたが、被害少女の供述が虚偽と判明し釈放された70代男性の再審第1回公判は、19日午後も大阪地裁で続いた。検察側は論告で無罪判決を求め、男性に謝罪して結審した。芦高源裁判長は判決期日を10月16日に指定した。

 検察側は「男性の無罪は明らか」と述べた上で「少女の供述が虚偽と見抜けず起訴し、服役を余儀なくさせたことは検察官として誠に申し訳ない」と言及した。

 男性は被告人質問で、警察の取り調べについて、少女が供述した被害時期が変遷したことなどを指摘しても「刑事は一方的にまくし立て、自供を強要した」と非難。検察に関しても「検事は聞く耳を持たず、『許さない』と(取り調べの)1回目から言った」と振り返った。

 男性は、同居していた少女に3件の強姦や強制わいせつをしたとして逮捕され、2011年に懲役12年の有罪判決が確定。服役したが、少女が被害はうそと打ち明け、大阪地裁が今年2月、再審開始を決定した。 

[時事通信社]

引用:検察が無罪論告し謝罪=強姦再審が結審—大阪地裁 – WSJ