久保田被告は返還命令に応じようとしたのか、なりふり構わぬ金策に走り出す。標的となったのは、大阪市内の幼稚園を運営し、園に隣接する土地の購入を検討していた学校法人だった。

直後の同年9月、久保田被告は返還命令に応じようとしたのか、なりふり構わぬ金策に走り出す。標的となったのは、大阪市内の幼稚園を運営し、園に隣接する土地の購入を検討していた学校法人だった。

 法人から売買契約交渉を委任された久保田被告は、実際は一切交渉しないまま「売買が順調に進んでいる」と説明し、土地購入費名目で計2700万円を詐取したのだ。法人には、売買の相手方弁護士の捺印(なついん)などがあるように見せかけた偽造報告書まで提出していた。

 売買契約が進めば、交渉をしていなかった事実が発覚するのは時間の問題だった。あまりにずさんな犯行のように思えるが、捜査関係者は「それだけ切羽詰まっていたということではないか」とみる。

引用:【衝撃事件の核心】5億円ネコババ弁護士の〝裏の顔〟 脳障害少女の家族も食い物に はぎ取られた「弱者の味方」の仮面(2/4ページ) – 産経WEST