「可視化ないがしろ」と抗議 黙秘権めぐり、大阪府警に 

大阪府警柏原署の捜査員が強盗致傷容疑などで逮捕した10代の少女に「黙秘は悪いことをした人がすること」などと話し、供述を強要したとして、少女の弁護人が府警に抗議していたことが14日分かった。府警は「捜査員は発言をはっきり覚えていないと言っている。取り調べに問題はなかった」としている。

 取り調べの録音・録画(可視化)はされていたが、発言は取り調べを終えた後に、留置施設に戻るエレベーターの中で言われた。黙秘権は憲法で保障されており、可視化に詳しい大阪弁護士会の 小坂井久 (こさかい・ひさし) 弁護士は「可視化をないがしろにする不当なやり方で、黙秘権を侵害するものだ」と批判している。

 府警によると、少女は昨年9月、インターネットで知り合った男性から現金10万円を奪いけがをさせたとして、40代の男ら2人と共に逮捕された。大阪地検堺支部は2人を起訴したが、少女は逮捕から約20日後に釈放。家裁送致もされず、刑事責任は問われなかった。

 弁護人を務めた 川上博之 (かわかみ・ひろゆき) 弁護士によると、少女は逮捕時、男に脅されて被害者を呼び出したが、現場に行っておらず、男がお金を奪ったことも知らなかったと容疑を否認。その後は主張を整理するため黙秘した。

 川上弁護士は「府警は取り調べの透明化という可視化の趣旨に沿うべきだ」と話している。

(共同通信)

引用:「可視化ないがしろ」と抗議 黙秘権めぐり、大阪府警に  : 47トピックス – スマホ版 – 47NEWS(よんななニュース)

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