「刑事裁判」カテゴリーアーカイブ

今回の公判は、日本の刑事司法の歪みを照らし出している。先ほども申し上げましたが、今回の事件では、警察・検察側も脆弱な状況証拠しか出せていません。

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“Title : 今回の公判は、日本の刑事司法の歪みを照らし出している。先ほども申し上げましたが、今回の事件では、警察・検察側も脆弱な状況証拠しか出せていません。
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──美由紀の弁護士は国選です。

青木 ええ。1審と2審は別々の弁護団で、いずれも国選ですが、1審の弁護人はヒドかった。弁護方針もブレブレで、メディア取材も拒否。失礼だけど、死刑という究極の刑罰がかかる重大事件の弁護団としては、明らかに力不足でした。

──裁判官はいかがでしょうか?

青木 1審・鳥取地裁の裁判官は比較まっとうでしたが、結局は検察の脆弱な立証を丸呑みして死刑判決を下していますからね。裁判員だって黙秘権の意味をろくに理解していない状態で、これは明らかに裁判長の責任でしょう。鳥取である人に聞いた話ですが、警察にせよ、弁護士にせよ、刑事司法に関わる人々の平均レベルが低いのも地方都市の現実だと。そうなのかもしれません。

──昨年の12月10日から控訴審が始まり、美由紀は1審での黙秘から一転、口を開きましたが、これはどう考えますか?

青木 美由紀は1審で黙秘権を行使して口を閉ざしましたが、美由紀の弁護団は起訴事実を否認するにとどまらず、「安西こそが真犯人だ」とまで主張していました。驚きの主張でしたが、2審で口を開いた美由紀の証言は、基本的にそれをなぞるものだったといえます。明確に安西が犯人だと言ったわけではないけれど、一緒に暮らしていた安西の事件当時の不審な行動を数々指摘し、誰が聞いても「安西が犯人だ」という内容でした。しかも極めて具体的で詳細。ただ、それはほとんどウソだと思います。

 さりとて、1審で安西が証言したことにも明らかにウソが含まれている。安西によれば、美由紀から三つ子を妊娠したと言われて信じていた上、出産予定日を過ぎてから薬物で子どもを小さくして堕胎したと聞かされ、これも警察に教えられるまですべて信じていたと訴えました。もともと安西はやり手の自動車セールスマンで、40代の半ばを過ぎた妻子ある中年男ですよ。そんな安西の主張を信じろというほうが無理です。つまり美由紀も安西もウソをついていて、裁判は真実をほとんど明らかにできていない。

──控訴審以降の裁判の見通しについては、どうお考えでしょうか?

青木 死刑判決が覆る可能性は極めて低いでしょう。そもそも日本の刑事司法は、検察が起訴した際の有罪率が99%を超え、1審でのわずかな無罪判決すら2審でひっくり返されてしまうことが多い。広島高裁松江支部で始まった控訴審は、裁判長が美由紀に証言の時間を与えましたが、1審で黙秘した被告が2審で証言すると言っているのにしゃべらせないわけにはいかないという判断でしょう。死刑という究極の刑罰がかかった裁判なのに、審理が尽くされていないじゃないかと批判されかねませんからね。従って美由紀の証言を受け入れる可能性は薄いと思います。

 ただ、今回の公判は、日本の刑事司法の歪みを照らし出している。先ほども申し上げましたが、今回の事件では、警察・検察側も脆弱な状況証拠しか出せていません。しかも、それを支えているのは、これも怪しげな安西の証言。それなのに死刑判決です。「このままで本当にいいのか?」という私の思いは今も変わりません。
(取材・構成=本多カツヒロ)

●あおき・おさむ
1966年、長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクションライター。共同通信社警視庁公安担当、ソウル特派員などを務めた後、2006年からフリーに。主な著作に『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『絞首刑』(講談社文庫)、『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』(小学館文庫)、『国策捜査』(角川文庫)など。最新作が『誘蛾灯 鳥取連続不審死事件』(講談社)。朝の情報番組『モーニングバード!』(テレビ朝日系)のコメンテーターなど、テレビ、ラジオでも活躍中。

引用:ジャーナリスト青木理が語る鳥取連続不審死事件──毒婦と地方格差と劣化する刑事“地方”司法の問題点 – 芸能 – 最新ニュース一覧 – 楽天WOMAN

この被告人の自白は虚偽自白だ、早く無罪判決を、という事件も、全く同じ手続で裁判をしなければならない。それが裁判制度というもの。/矢部善朗弁護士

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“Title : この被告人の自白は虚偽自白だ、早く無罪判決を、という事件も、全く同じ手続で裁判をしなければならない。それが裁判制度というもの。/矢部善朗弁護士
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多くの人が、この被告人は真犯人なのに否認している、真実を語ってほしい、と言う事件も、この被告人の自白は虚偽自白だ、早く無罪判決を、という事件も、全く同じ手続で裁判をしなければならない。それが裁判制度というもの。

— モトケン (@motoken_tw) 2014, 3月 31

裁判関係者がみんな冤罪は絶対出さないようにしようと思っても不可避的に発生するのが冤罪。/矢部善朗弁護士

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裁判関係者がみんな冤罪は絶対出さないようにしようと思っても不可避的に発生するのが冤罪。そうなのに証拠の捏造を疑われるような裁判をしたんではどうやって冤罪の発生をやむを得ないものとして正当化できると言うのだろう?司法の自殺だ。

— モトケン (@motoken_tw) 2014, 3月 27

ちょっとアレな人を批判してるより、裁判報道にコメントしているほうがはるかに面白いw しかしそのためには質の高い裁判情報が必要/矢部善朗弁護士

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ちょっとアレな人を批判してるより、裁判報道にコメントしているほうがはるかに面白いw しかしそのためには質の高い裁判情報が必要なので、情報提供してくれる人や報道機関はありがたい。

— モトケン (@motoken_tw) 2014, 3月 23

わらしが神奈川新聞記者だった頃も、初公判の法廷で開廷する直前に初めて弁護人と被告人が対面したというケースも/ジャーナリスト江川紹子

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こういう時、当番弁護士制度があるのは、やはり大きい。かつて、たとえば布川事件の頃は、捜査の期間は弁護士つかず、裁判の直前になってようやく接見に来たという状況だったわけで。わらしが神奈川新聞記者だった頃も、初公判の法廷で開廷する直前に初めて弁護人と被告人が対面したというケースも

— Shoko Egawa (@amneris84) 2014, 3月 2

裁判の公開はもともと、『密室裁判を許さない』という意味、適正手続きを保障するという観点から、すべてオープンにして主権者である国民に監視させるための仕組み

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「裁判の公開」は十分か? 法廷で「撮影」「録音」が認められない理由を考える

弁護士ドットコム 2月24日(月)19時6分配信
「裁判の公開」は十分か? 法廷で「撮影」「録音」が認められない理由を考える

海外では、裁判の様子がテレビ中継されることもある

「録音や撮影はできません。疑わしいことがあれば、法廷の外に出ていただきます」。オウム真理教元幹部・平田信被告人の公判の冒頭、東京地裁の斎藤啓昭裁判長は傍聴席に向けて、このように注意をうながした。

日本では、法廷内での撮影や録音は、裁判長の許可を得なければできない。報道によると今回、東京地裁の斎藤裁判長が改めて注意した背景には、昨年10月に東京高裁で開かれた裁判の模様が無断で動画撮影され、インターネットに投稿されたことがあるという。

だが、そもそも「裁判の公開」は憲法で保障されており、原則として、誰でも法廷の傍聴が可能だ。法廷の模様を動画で撮影してネット公開することは、より多くの人に裁判の内容を知らせるという点で、裁判の公開の趣旨にかなっているとも思える。

アメリカでは、裁判の様子がテレビ中継されることも珍しくない。なぜ日本では、裁判の撮影や録音が厳しく制限されているのだろうか。一般の人々の司法参加をうながすのであれば、もっと裁判を開かれたものにしていくべきではないか。裁判の公開のあり方について、元裁判官の春田久美子弁護士に聞いた。

●法廷内のビデオ撮影には「細かい決まり」がたくさん

「『裁判の公開』と聞いて、すぐに頭に浮かぶのは『傍聴の自由』でしょうか。法廷という空間のドアは誰に向かっても等しく開かれており、出入り自由なのが原則です。

ただ、録画は制限されていて、法廷内のビデオカメラ取材ができるようになったのも平成の時代になってから。撮影は、1991年1月1日にできた『法廷内カメラ取材の標準的な運用基準』に基づいて行われています。

細かい決まりがたくさんあって、たとえば、カメラを回すタイミングは『裁判官の入廷開始時から裁判官全員の着席後開廷宣告前の間の2分以内』となっています。

『撮影を始めて下さい』という裁判所職員のかけ声でカメラ(代表取材なので一社)が回り始め、『撮影を止めて下さい』で終了。職員はストップウォッチできっちり時間を計っていて、『あと10秒です』などと、合図もします」

春田弁護士はかつて、裁判官として撮影される側だった。

「法壇の上にいると、じっと撮影されている『2分』は結構長く感じられ、私は、裁判官時代、『視線をどうしたらいいのかな』『表情はどうしたらいいのかな(やはり笑顔はダメなのだろうか……)』などと考えながら、撮られていました。

ただ、刑事裁判は開廷宣言で始まりますので、この法廷内カメラ取材は、厳密に言えば『刑事裁判そのものの取材・映像ではない』ことになります」

●撮影や録音はなぜ「ダメ」なのか?

「撮影や録音ができない理由としては、『証人や被告人が精神的プレッシャーを感じ、自由に喋ることができなくなってしまうから』とか『プライバシ-が損なわれるから』などと、説明されることが多いですね。

ですが、たとえば無罪を訴えている被告人は、もしかすると自分の言い分も含めて、刑事裁判が実際にどのように進められているかをたくさんの人に知ってもらいたい、と思うかもしれません。

そもそも法廷はプライベートな空間といえるのか、『裁判の公開のあり方』は、そこまでさかのぼって考えるべき問題だと思います」

今後、「裁判の公開」は、どう変わっていくのだろうか。

「裁判の公開はもともと、『密室裁判を許さない』という意味、適正手続き(due process of law)を保障するという観点から、すべてオープンにして主権者である国民に監視させるための仕組みです。

インターネット時代の今、法廷にいない人に対して、裁判がいったいどのように行われているのかをリアルタイムで知らせる方法やツール自体は、ますます増えています。

裁判の適正さをアピールするために、中国の薄熙来(はく・きらい)元中央政治局委員の裁判がマイクロブログで海外メディアに公開されたのは、裁判の公正さと透明性をアピールするためだったという話題も、頭をよぎります。

裁判の公開が、法廷のドアを開けているだけで『足りる』のか、国民全体で議論する時代が到来したということではないでしょうか。今回の出来事は、裁判の公開のあり方について、議論が盛り上がる一つのきっかけになったと考えます」

(弁護士ドットコム トピックス)

【取材協力弁護士】
春田 久美子(はるた・くみこ)弁護士
OLから裁判官に転身し、弁護士を開業(福岡県弁護士会)。本業の傍ら、小中高校生や大学生などの教室に出向いて行う〈法教育〉の実践&普及に魅力を感じている。2010年、法務省・法教育懸賞論文で優秀賞、2011年は「法教育推進協議会賞」受賞。NHK福岡のTV番組(法律コーナー)のレギュラーを担当。
事務所名:福岡エクレール法律事務所

弁護士ドットコム トピックス編集部

引用:「裁判の公開」は十分か? 法廷で「撮影」「録音」が認められない理由を考える (弁護士ドットコム) – Yahoo!ニュース

傍聴席から見て「左に弁護人、右に検察官」で、この配置は東北6県の地裁でここだけ。左右が逆転しても実務上の問題はないというが、裁判官経験者も「聞いたことがない」と珍しがっている。

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 山形地裁で刑事裁判に使う二つの法廷で、弁護人と検察官の位置が一般的な配置と逆になっている。傍聴席から見て「左に弁護人、右に検察官」で、この配置は東北6県の地裁でここだけ。左右が逆転しても実務上の問題はないというが、裁判官経験者も「聞いたことがない」と珍しがっている。<元裁判官も驚き> 昨年11月、裁判員裁判が山形地裁の301号法廷で開かれた。弁護人を務めた男性弁護士は、傍聴席から見て左側の席に着いた。「初めは位置が逆なのでびっくりしたが、弁護活動に支障があるわけでもない」と振り返る。 「… [記事全文]
2011/01/10 00:00 【河北新報】

引用:東北で唯一 なぜ山形地裁だけ 弁護人と検察官が左右逆!?  – 山形のニュース – 都道府県別 – 47NEWS(よんななニュース)

「憲法37条1項 すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。」現在の刑事裁判は違憲状態だな。/矢部善朗弁護士

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「憲法37条1項 すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。」現在の刑事裁判は違憲状態だな。公平性においても迅速性においても公開性においても。

— モトケン (@motoken_tw) 2014, 1月 8